週末と円高警戒で上値は重そう 25日線サポートも方向の変化に注意

著者:市原義明
投稿:2017/06/15 19:03

◆節目の19600円まで距離があり、中途半端な水準か?

16日(金)の日経平均は、週末と円高警戒の手控えで続落の想定です。

15日(木)の日経平均は、FOMC後の円高が重しになって4日続落になりました。

ただ、4日続落といっても下げ幅は小さいですし、今日は寄り付き直後に円安に連動してプラス圏を回復する場面もありましたから、悲観に傾いたほどではなかった印象です。

しかしながら、25日線の方向に変化が出ているので、上値が重い展開が続きそうです。

日経平均は上値を5日線が押さえて、下値を25日線が支える保ち合い形状が続いているのですが、今日も終値はなんとか25日線がサポートしています。

しかしながら、25日線の角度が緩やかに下向きに変化し始めていますから、25日線が右肩上がりを保つような強い上昇トレンドは崩れ始めていると考えられます。

明日も続落すると25日線を明確に割り込んでしまうのですが、積極的に上値を買う手がかりは少なそうですし、週末でもあるので続落の想定です。

PER14倍と年初の往来レンジの高値水準が重なる19600円程度まで下がれば、値ごろ感も出やすいと思われます。

しかしながら、あと200円程度あるので、安値狙いの買い水準としては中途半端と考えられますから、様子見姿勢の方が強くなりそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想