FOMC直前で、5日線と25日線にはさまれた小動きが継続か?

著者:市原義明
投稿:2017/06/13 17:45

◆保ち合い離れに準備しておきたい場面

14日(水)の日経平均は、5日線と25日線にはさまれた小動きが続く想定です。

13日の日経平均は小幅続落となり、米国市場のハイテク株が続落した流れが影響しました。ただし、TOPIXは小幅反発、東証1部の騰落銘柄数は値上がりが多く、底堅い結果でした。

日経平均の日足チャートは、上値を下向きの5日線が押さえて下値を25日線が支える保ち合い形状が連日続きました。今日は売買代金も減少しましたから、今晩から始まる米国FOMC前の様子見になっていると考えられます。

FOMCは今晩から明日にかけて開催されるため、明日も5日線と25日線にはさまれる小動きの保ち合いが続く想定です。

今日の5日線が19942円、25日線が19837円なので、19900円をはさんだ上下50円程度に落ち着くのではないかと思われます。

一方、保ち合いが煮詰まっているので、FOMC明けに動いたときの想定をして、準備しておきたい場面だと思われます。

今の水準から上がれば、25日線に5日線が接近してから、デッドクロス目前で反転上昇の形になりそうです。この形は6月の月初に2万円を突破したときと同じです。

反対に25日線を割り込むと、5日線がデッドクロスする可能性が高くなり、2万円奪回が遠くなりそうです。

しかしながら、一段安になったとしても、PER14倍と年初から3月まで続いた保ち合いの節目が重なる19600円は強い抵抗帯として意識されそうです。

FOMC後に上がるか下がるかわかりませんが、ある程度の想定をして準備しておけば、動きたときに冷静な対応ができると思われます。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想