技研製作所が急落、公募増資などによる希薄化や需給悪化懸念、６月３０日に東証１部に指定

　技研製作所<6289.T>が急落。株価は一時、前週末に比べ６％安に売られた。東証２部に株式上場している同社は９日の取引終了後、東京証券取引所から６月３０日付で東証１部へ指定されることになったと発表した。ただ、同時に公募増資と株式売り出しを実施することも明らかにしており、この日は１株当たり利益の希薄化や需給悪化が嫌気された様子だ。

　９３万株の公募増資と１６０万株の売り出し、上限３７万９５００株のオーバーアロットメントによる売り出し・第三者割当増資を行う。調達金額は約３３億２６００万円で、主に圧入機製品群の研究開発やレンタル用機械増産のための資金などに充てる。発行済み株式数は最大で約５％増える見込み。発行・売り出し価格は、１９日から２２日までのいずれかの日に決定する。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）