6月見通し
今晩の雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計は、+25.3万人、ISM製造業景況指数は54.9、と強気の内容となり、本日・東京時間ではドル円反発、NY金続落となっている。
ドル円は、5月24日の高値を上抜くと、5月18日安値と5月31日安値とのダブルボトム完成となり、三角保合いの上限を試す動きも想定されるが、6月の利上げは、5月前半の「強気の雇用統計+フランス大統領選挙」でかなりの部分、織り込んだと思われ、今晩、強気の雇用統計が出たとしても、現在形成中の三角保合いを上放れる材料にはなり難いと推測する。足もとは世界的な株高を好感する動きも予想されるが、中期的には米利上げに対する株式市場への負の側面も意識されてくるだろう。
一方、NY金も支持線の200日移動平均線(6/1:1251.51ドル)~一目均衡表の雲の下限で下支えられるのではないか?一時的に同水準を割り込む局面があっても、1250ドル以下での押し目買い意欲も強いと考える。こちらも三角保合いを下放れる事態には繋がらないと見る。先月の雇用統計発表時と同じように、米利上げ観測に伴うNY金の安値は、中期的な買い場を提供する結果になるだろう。2日の国連安全保障理事会で北朝鮮に対して、新たな制裁決議案が採決される見通しで、マーケットの反応は鈍くなっているものの、北朝鮮リスクも燻ったままだ。
トランプ政権になると「雇用統計の(変動要因としての)位置付けが変わる」と、昨年からお伝えしているが、ザラバでの反応があったとしても、雇用統計単体の結果で大きなトレンドが出る可能性は低いのではないか?雇用統計発表と同時刻に、保護貿易主義的なトランプ政権になってから注目度が高まっている米貿易収支が発表される。事前予想では、461億ドルの赤字と、前回(437億ドルの赤字)から赤字幅が拡大見通し。
赤字幅が事前予想よりも大きくなった場合は、ドル売り要因となる。強気の雇用統計で反応しても、赤字幅拡大で相殺される可能性もあるだろう。赤字を受けた要人発言にも注意したい。ドルにとって「強気の雇用統計+赤字幅縮小」が最も上値に反応し易いだろうが、8日に、英国の総選挙、コミー元FBI長官の上院の公聴会の議会証言(予定)を控えて、これらを見極めようとする動きとなりそうだ。
ただし、6月の(ドルと逆相関の)NY金チャートを見ると、一目均衡表で変化が起こりやすいと言われる雲のねじれが相次ぐと同時に、雲の厚みも薄くなる。支持線としても抵抗線としても、雲の信頼性が落ち込むダマシが出易い時間帯になる。メリマンの重要変化日は、ドル円が6月2日~5日。貴金属が6月7日。対等数字とも重なる時間帯の雇用統計後~8日の重要イベント・13‐14日のFOMC前後にかけては、三角保合い放れに繋がるような大きな値動きが出てくるかもしれない。
ドル円は、5月24日の高値を上抜くと、5月18日安値と5月31日安値とのダブルボトム完成となり、三角保合いの上限を試す動きも想定されるが、6月の利上げは、5月前半の「強気の雇用統計+フランス大統領選挙」でかなりの部分、織り込んだと思われ、今晩、強気の雇用統計が出たとしても、現在形成中の三角保合いを上放れる材料にはなり難いと推測する。足もとは世界的な株高を好感する動きも予想されるが、中期的には米利上げに対する株式市場への負の側面も意識されてくるだろう。
一方、NY金も支持線の200日移動平均線(6/1:1251.51ドル)~一目均衡表の雲の下限で下支えられるのではないか?一時的に同水準を割り込む局面があっても、1250ドル以下での押し目買い意欲も強いと考える。こちらも三角保合いを下放れる事態には繋がらないと見る。先月の雇用統計発表時と同じように、米利上げ観測に伴うNY金の安値は、中期的な買い場を提供する結果になるだろう。2日の国連安全保障理事会で北朝鮮に対して、新たな制裁決議案が採決される見通しで、マーケットの反応は鈍くなっているものの、北朝鮮リスクも燻ったままだ。
トランプ政権になると「雇用統計の(変動要因としての)位置付けが変わる」と、昨年からお伝えしているが、ザラバでの反応があったとしても、雇用統計単体の結果で大きなトレンドが出る可能性は低いのではないか?雇用統計発表と同時刻に、保護貿易主義的なトランプ政権になってから注目度が高まっている米貿易収支が発表される。事前予想では、461億ドルの赤字と、前回(437億ドルの赤字)から赤字幅が拡大見通し。
赤字幅が事前予想よりも大きくなった場合は、ドル売り要因となる。強気の雇用統計で反応しても、赤字幅拡大で相殺される可能性もあるだろう。赤字を受けた要人発言にも注意したい。ドルにとって「強気の雇用統計+赤字幅縮小」が最も上値に反応し易いだろうが、8日に、英国の総選挙、コミー元FBI長官の上院の公聴会の議会証言(予定)を控えて、これらを見極めようとする動きとなりそうだ。
ただし、6月の(ドルと逆相関の)NY金チャートを見ると、一目均衡表で変化が起こりやすいと言われる雲のねじれが相次ぐと同時に、雲の厚みも薄くなる。支持線としても抵抗線としても、雲の信頼性が落ち込むダマシが出易い時間帯になる。メリマンの重要変化日は、ドル円が6月2日~5日。貴金属が6月7日。対等数字とも重なる時間帯の雇用統計後~8日の重要イベント・13‐14日のFOMC前後にかけては、三角保合い放れに繋がるような大きな値動きが出てくるかもしれない。