ルペン氏勝利でもEU離脱はできない
日本時間10時時点での開票速報は、以下の通り。
マクロン候補:23.9%
ルペン候補:21.42%
フィヨン候補:19.94%
メランション候補:19.56%
マクロン候補が得票率1位となっていることから、ユーロ円が3円ほど買われ大きく上昇して始まりましたが、寄り天井となっています。
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明日はフランス大統領選挙の結果がマーケットに反映されます。
結果は、24日のオセアニア市場でほぼ判明するといわれており、ブレグジット、米大統領選挙に続いて、日本市場がその影響を受けることになります。
前の2つのイベントでは、事前に悪いといわれた方向になりましたが、今回はどうでしょうか?
直前ですが、フランス大統領選挙について、ざっくりと見ていきたいと思います。
まず、有力候補者は以下の3名。
マクロン候補:前経済相、親EU
ルペン候補:極右政党国民戦線党首
メランション候補:左翼党共同代表、反EU
その他に、アモン候補とフィヨン候補がいますが、いずれも親EUとなっています。
これらの候補の支持率ですが、20日時点の調査でマクロン候補は24%で支持率首位。
次いで、ルペン候補が22%程度、メランション候補が19%程度と言われています。
しかし、フランス国民の3割がどの候補にいれるのか決めていないというので、まだ誰が当選するのか分からないといえそうです。
単純にファーストアクションとしては、新EUの候補が当選すればリスクオン、反EUの候補が当選すればリスクオフの動きとなるでしょう。
ただ、どの候補も過半数は取得できないことから、上位2名での決戦投票(5/6)となることは間違いなさそうです。
最悪のパターンは、ルペン氏とメランション氏が決選投票に進むという流れ。
しかしながら、両候補ともに議員数が少なく、議会を取らないとEU離脱はできませんので、結局なにもできない=EU離脱はないということになります。
フランスの憲法でEU加盟定められており、これを改正するには多数決を取り国民投票を行わなければなりませんからね。
ちなみに、マクロン候補とルペン候補が決戦投票となった場合、某ストラテジストはルペン氏が勝つ可能性はゼロ!とまで言い切っていることから、このパターンになれば、ユーロ円が多少突っ込んだとしても最終的にはリスクオンになるとみて良さそうです。
米国大統領選挙もそうですが、一般的にリスクと言われていることが本当にそうなるのかどうかは不確実といえます。
相場がどうなるかは分かりませんが、少なくともその先の情報を調べると、より機動的に動けますので、一般メディアに振らされないようにしたいですね。
2年前の6月に、ギリシャの国民投票では歳出削減策を伴う金融支援案の受け入れを拒否する民意が示されたことで、週明けのマーケットは4円近く下落して始まりました。しかし、当日の東京時間でその下げ幅をほぼ埋めるという値動きを見せました。
機関投資家は、ユーロのプットオプションでリスクヘッジをしており、その規模もかなり大きくなっているようです。
そういったことから、たとえ急落スタートとしても、オセアニア市場が安値となる可能性も低くはないのではないでしょうか。
マクロン候補:23.9%
ルペン候補:21.42%
フィヨン候補:19.94%
メランション候補:19.56%
マクロン候補が得票率1位となっていることから、ユーロ円が3円ほど買われ大きく上昇して始まりましたが、寄り天井となっています。
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明日はフランス大統領選挙の結果がマーケットに反映されます。
結果は、24日のオセアニア市場でほぼ判明するといわれており、ブレグジット、米大統領選挙に続いて、日本市場がその影響を受けることになります。
前の2つのイベントでは、事前に悪いといわれた方向になりましたが、今回はどうでしょうか?
直前ですが、フランス大統領選挙について、ざっくりと見ていきたいと思います。
まず、有力候補者は以下の3名。
マクロン候補:前経済相、親EU
ルペン候補:極右政党国民戦線党首
メランション候補:左翼党共同代表、反EU
その他に、アモン候補とフィヨン候補がいますが、いずれも親EUとなっています。
これらの候補の支持率ですが、20日時点の調査でマクロン候補は24%で支持率首位。
次いで、ルペン候補が22%程度、メランション候補が19%程度と言われています。
しかし、フランス国民の3割がどの候補にいれるのか決めていないというので、まだ誰が当選するのか分からないといえそうです。
単純にファーストアクションとしては、新EUの候補が当選すればリスクオン、反EUの候補が当選すればリスクオフの動きとなるでしょう。
ただ、どの候補も過半数は取得できないことから、上位2名での決戦投票(5/6)となることは間違いなさそうです。
最悪のパターンは、ルペン氏とメランション氏が決選投票に進むという流れ。
しかしながら、両候補ともに議員数が少なく、議会を取らないとEU離脱はできませんので、結局なにもできない=EU離脱はないということになります。
フランスの憲法でEU加盟定められており、これを改正するには多数決を取り国民投票を行わなければなりませんからね。
ちなみに、マクロン候補とルペン候補が決戦投票となった場合、某ストラテジストはルペン氏が勝つ可能性はゼロ!とまで言い切っていることから、このパターンになれば、ユーロ円が多少突っ込んだとしても最終的にはリスクオンになるとみて良さそうです。
米国大統領選挙もそうですが、一般的にリスクと言われていることが本当にそうなるのかどうかは不確実といえます。
相場がどうなるかは分かりませんが、少なくともその先の情報を調べると、より機動的に動けますので、一般メディアに振らされないようにしたいですね。
2年前の6月に、ギリシャの国民投票では歳出削減策を伴う金融支援案の受け入れを拒否する民意が示されたことで、週明けのマーケットは4円近く下落して始まりました。しかし、当日の東京時間でその下げ幅をほぼ埋めるという値動きを見せました。
機関投資家は、ユーロのプットオプションでリスクヘッジをしており、その規模もかなり大きくなっているようです。
そういったことから、たとえ急落スタートとしても、オセアニア市場が安値となる可能性も低くはないのではないでしょうか。