積極的な買いは手控えられそうだが、リバウンド継続の想定

著者:市原義明
投稿:2017/04/03 19:00

◆ISM製造業指数が好調ならドル高、円安の可能性も

4日(火)の日経平均は、積極的な買いは手控えられそうですが、リバウンド継続の想定です。

週明け3日(月)の日経平均は、3日ぶりの反発で終了しました。手がかり不足でしたから、積極的な押し目買いが入ったというよりは、前週末に急落した反動高と考えられそうです。

3日ぶりの反発でしたが、先週末の長い陰線の半分程度までの上昇に留まる十字足なので、反発というよりは下落途中の一服の印象です。

また、25日線と75日線のデッドクロスが目前ですから強気になりにくい場面だと思われますし、逆張りスタンスで考えても、19000円程度では売られ過ぎとも感じない中途半端な印象ですから、明日も海外株高や円安などの後押しがないと続伸は難しいと思われます。

ただし、今晩の米国では重要指標の3月ISM製造業景況感指数が発表されますから、経済指標が好調であれば、ドル買いが進む可能性が考えられます。

直近に発表された米国の経済指標は好調なものが多く、ドル円相場が先週末にかけて1ドル=112円台乗せから押し返されていることを考えると、経済指標を手がかりに反転する可能性があるかもしれません。

一方、日経平均はそれほど下がっていないのですが、個別株からアプローチすると株式市場の調整はかなり進んでいると思われます。

本日は4月新年度入りのため、年初来高値、安値の基準が昨年来との比較から、今年の年初からの比較に基準が変わりました。

このため、東証1部の年初来安値更新銘柄が先週末の13銘柄から268銘柄に急増したのですが、単純に年初来安値数の比較をすると、昨年11月9日のトランプ大統領が決まったときの日経平均が1000円近く急落した日に記録した147銘柄を大きく上回っています。

年初来安値を更新している銘柄の多さから見ても、自律反発が続く可能性が考えられるため、明日は小幅続伸程度の想定にいたします。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想