円高や政局が重しで25日線を試す展開か?籠池氏の証人喚問前は様子見になりそう

著者:市原義明
投稿:2017/03/18 17:32

◆円高や政局が重しの一週間 短期売買が中心か?

21日(火)の日経平均は、小幅続落の想定です。

週末の米国市場は株価指数がほぼ横ばいでしたが、利上げ期待の後退により、ドル売りが進みました。

3月ミシガン大学消費者信頼感指数の数値は市場予想を上回る好調な結果だったものの、インフレ指数が低水準だったため、債券利回りの低下につながりました。

経済指標が手がかりになって金利の先高感が後退し、株式市場では金融株が下落、為替市場ではドル売りになったわけですが、1ドル=112円台中盤の円高の影響でシカゴ日経先物は-55円の19295円で終了しました。

国内市場は3連休なので月曜日の海外市場次第ですが、3連休明けあh円高で上値が重くなりそうです。

また、日経平均は先週末の下落で5日線を割り込むとともに、5日線が下向きに変化していますから、いったんは25日線に向かって調整しやすい形です。

週末の25日線は19394円なので、19400円から19500円の範囲の続落を想定します。

一方、「森友学園」の国有地売却を巡る問題が急浮上しています。籠池氏の証人喚問が23日に行われる予定ですから、それまでは様子見姿勢が強くなるかもしれません。

来週は海外などのイベントが少ないですし、円高と政局が重しになりそうです。

日経平均は先週に高値をつけて抜け切れなかったので、高値からの調整局面になるのではないかと思われます。

来週は主力株や日経平均は膠着感が強くなりそうなので、小型株の短期物色が中心の展開になりそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想