◆リスク回避に押され、大台割れ…
※ご注意:予想期間は2月8日と表示されていますが、本日(2月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
あぁ、割ってしまった…。
日米首脳会談を控えて“積極的なポジション形成は困難”と見ていた中、リスク回避姿勢がなぎ倒しました。
“仏大統領選&独総選挙を巡る不透明感”を背景に逃避資金は米10年国債へと流れ、利回りが1/24以来の2.40%台へと低下する中、ドル円は111.60円水準へと下落しました。
◆“もう一段の下値追い”への意識も否めない…?
“111.986円(11/9~12/15の38.2%押し、大台)”を明確に割り込んだ格好ですので、“もう一段の下値追い”が意識されやすいのは否めません。
しかし「リスク回避姿勢が継続するか…?」に関しては、いささか疑問が残ります。
仏大統領選の第1回投票は4月、決選投票は5月というスケジュール感であり、独総選挙はさらに先(9月)です。
昨年のブレグジット/米大統領選で“世論調査の信頼性も大きく低下”している中、その継続性には疑問が生じています。
普段はそれほど注目されない米貿易収支(本日22:30)も、トランプ米大統領が気にしているだけに注目が集まっています。
ここで赤字がさらに拡大するようなことがあれば、“保護主義⇒ドル高けん制”が意識されても不思議ではないからです。
ただ、ドル高を背景に“輸出の伸び悩み”が懸念されているものの、米内需回復&資源価格反発という“輸入増に繋がりやすい”要因を抱えているのも事実です。
結果は出てみるまでわかりませんが、現時点で過度に悲観する必要はないと考えます。
◆ただ“下げ渋る”への期待は十分…!?
節目(112円)を割り込んだことで「次なる目標は“日足・一目均衡表先行スパン下限”とほぼ重なる“11/9~12/15の50%押し(109.924円)”」との声が早くも聞こえてきています。
ただその間には“週足・一目均衡表先行スパン上限(111.314円)”が横たわっており、“11/9~12/15の時に形成した初押し(11/28安値:111.351円)”とほぼ合致しています。
“上値の重さ”を意識した展開は警戒せざるを得ない局面ではありますが、“下げ渋る”可能性は十分…。
“リスク回避の継続性”に目を配りながら、“値を戻すを期待したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:113.050(1/27~2/6の38.2%戻し、大台)
上値4:112.769(2/6高値、2/3~2/6の61.8%戻し)
上値3:112.513(2/3~2/6の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:112.302(2/3~2/6の38.2%戻し)
上値1:112.000(大台)
前営業日終値:111.706
下値1:111.618(2/6安値)
下値2:111.351(11/28安値、週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値3:111.000(大台)
下値4:110.856(11/23安値、20週移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:110.254(11/22安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:32 ドル円 抵抗・支持ライン追加
14:55 誤字修正