【買い】信越化学工業 (4063):半導体関連、好調 =GLA小池麻千子

投稿:2017/01/30 08:41

【買い】信越化学工業 (4063):半導体関連、好調 !

米国株式市場は、ダウは0.41%、0.30%と2週間ほど下げたあと、先週は1.35%上昇。緩やかに下げて強く上げるという動きとなりました。ダウは2万ドルを突破したとは言え、まだ年初から1.7%上がっただけであり、緩やかな調整を挟みながら、より上を目指し始めた段階ではないでしょうか。

中でも半導体株が大きく値を上げておりナスダックをリードしています。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2016年41%余り上昇し、その後も値を上げ続けています。

トランプ大統領の政策に対する批判的な意見もよく聞こえますが、メキシコの壁やアメリカ縦断石油パイプラインの建設計画によってインフラ関連株が上昇していますし、大企業を巻き込んで雇用拡大への期待が高まっているなど、株式市場に及ぼす良い影響にも目をやる必要があるかと思います。

それ以外でも原油価格の回復によって資源国であるロシアやブラジルの株が上昇していますし、先進国では鉄鋼や素材関連が好調です。

先週末に発表された米第4半期GDPは予想を下回る1.9%の成長に留まりましたが、企業決算は4社に3社のペースで予想を超える好内容となっています。好調な企業業績も加わり、日本株市場にとっても強い地合いが期待できるかと思います。

SEMIの半導体製造装置市場予測によると2017年の半導体製造装置の世界販売額は、2011年以来の400億米ドル超えとなる、410億8000万米ドル(2016年比で11.2%増)に達するとみられていますし、日本製半導体製造装置の需給環境も3カ月連続で需要超過を示しているなど市場環境は良好です。
好調な半導体市況を受けた好業績の期待から「買い」を推奨したいと思います。

銘柄紹介:
需要が拡大し、成長が見込まれている半導体市場に対して必要不可欠なシリコンウエハを提供している化学メーカーです。
同社は塩ビニル樹脂と半導体シリコンウエハでは世界シェア首位など、高シェア製品を多く有す化学メーカーです。世界シェアトップを誇るシリコンウエハは、スマホ、タブレット端末、自動車、家電など、様々な機器に搭載されている半導体デバイスの基盤となります。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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