富士通ゼが急落、独禁法関連引当金繰入額計上で17年3月期最終利益予想を下方修正

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/01/26 09:31
 富士通ゼネラル<6755.T>が急落。25日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、最終利益を150億円から80億円(前期比54.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。

 消防救急無線のデジタル化にかかる商品・役務に関して、独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会から意見聴取通知書を受領したことに伴い、発生する可能性のある損失に備えて独禁法関連引当金繰入額79億7500万円を特別損失として計上したため。なお、売上高2650億円(同5.7%減)、営業利益260億円(同5.5%減)は従来予想を据え置いている。

 また、同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算が、売上高1733億9400万円(前年同期比11.9%減)、営業利益159億3800万円(同4.2%減)、純利益27億5200万円(同75.6%減)と営業減益に終わったことも弱材料視されている。空調機は円高により売上高が目減りしたものの、素材市況の好転など原価低減効果で増益を確保したが、消防無線システムのデジタル化以降商談の終息の影響が大きかった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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