【買い】JXHD＜5020＞岡安商事・玉川博一

原油の供給過剰解消、外部環境がフォローの風

石油元売り最大手。新日石と新日鉱HDが統合、さらに2017年４月からは、東燃ゼネとの統合でガリバーとなる。
2社合わせて業界シェア約50％を占め、業界No1の巨大企業となる。
シナジー効果、業務効率化で３年以内に収支1000億円改善する。特に東燃のエクソンモービル流コスト管理手法が導入され、製品マージンが改善されるものと思われる。
また昨年末からのドル高円安、原油高基調で外部環境好転も追い風となっている。
同社の場合、為替1円で約46億、原油1ドルで約92億円の在庫評価益増。同社の想定レートは105円、ドバイ原油45ドル、週末現在114円、ドバイ53ドル前後で堅調推移。9円×46億+8×92億＝約1150億の評価益増となる。
また、ＯＰＥＣバルキンド事務局長は、ＯＰＥＣ加盟国とロシアなど非加盟産油国は20-21日にウィーンで会合を開き、日量１８０万バレルの減産合意の順守状況を確認する仕組みを構築することを明らかにし、また、サウジアラビアのファリハ・エネルギー石油相は、既に日量１５０万バレルの減産が実施されていると述べています。そして今年の原油相場は、供給過剰が解消され、2017年上半期は堅調に推移しそうである。為替の方も米経済は今年と来年、成長が加速する公算が大きく、物価上昇も加速する。その結果、米金利は上昇し、ドル高円安が進行し、いい風が吹いてきそう。