■年初は欧州問題が深刻化?
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■昨日の黒田総裁の会見をみて、大統領選以降の急激な円安について何度も問われていたが印象としては「別に戻っただけで・・」という感じです。
とにかく2%の物価目標達成の他名には何が何でも長期金利は「ゼロ」のスタンスにするという強い意志を感じました。
他の先進国との金融政策の温度差もあるが、日本は独自でやるだけといった印象を受け、今後の金利差拡大による円安を容認しているようです・・・。
昨日のコメントを見る限りは、日米の金利差から素直にドル買いに入りやすく、個人投資家も120円を超えて円安に行くとの思惑から、更に加速していくようにも見えます。
しかし、テクニカル面では、119円手前に台に見えない壁でもあるかのように見えます。
4時間足ベースのチャートを確認すると、上髭を先週から何本も残しています。
いくらクリスマスを控えているからとはいえ、本当にそれだけの理由なのかと毎日疑問に思っています。
■少し目線を変えて、気がかりなことがあります。
昨日、ユーロドルは14年ぶりの安値を更新しました。それと同時にポンドドルも同時に下値を切り下げています。来年になれば、本格的にEU離脱協議が開催されるので、欧州リスクが台頭し始めているのではないかと感じています。
つまり、来年すぐに「欧州リスク」が最初のスタートになる可能性もありそうです。
その意味では、これまでの期待先行のトランプラリーも一旦、欧州リスクによって、大きな調整局面に入る可能性もあるので注意したいです。
また、ユーロ売り、ポンド売りとなれば必然的にそのしわ寄せは「ドル買い」になり、ドル独歩高になり、トランプ大統領に一番嫌がる展開になることも警戒はしておきたいです。
その節目となりそうなのが、ユーロドルはパリティ(1ユーロ=1ドル)、ポンドドルは1ポンド=1.20ドルレベルと見ています(来年)。
これを下回る状況になると「欧州リスク」がこれまでの市場ムードを一掃する可能性があるとみています。
■最後にドル円です。
118円台で上髭を残しているので、高値掴みを避けたいことから、押し目買いをやはり考えています。
イメージとしては、4時間足ベースのボリンジャーバンドを使ったエントリーポイントを考えています。
・117円ミドル
・-1σ(シグマ)水準 117.27円