指数はテクニカル的な過熱感はあるものの、循環物色が支える展開か?

著者:市原義明
投稿:2016/12/13 18:32

◆FOMCを控えて、出遅れ物色が続きそう

14日(水)の日経平均は横ばいの想定です。

13日は利益確定売り先行で始まったものの、後場にかけて買いが優勢になり、6日続伸を達成しました。

日経平均の25日線かい離率が6%を超えていたこと、海外株高や円安が一服したことから上昇一服の想定でしたが、予想以上の強さを示しています。

もっとも、先週までの景気敏感株買い、内需株売りから物色が逆転しているため、相場の中身はまったく違っています。

明日も上昇すると7日続伸を達成するわけですが、市場に参加している投資家は、日経平均の騰落よりも物色動向の方に興味が出ているのではないかと思います。

今日は内需株以外にも新興市場の主力どころにも資金が向かっているため、この流れが続くのか、押し目になってきた景気敏感株に向かうかでしょう。

ただし、明日の晩には米国FOMCを控えているため、為替や海外株式市場の動きが一服しそうなため、景気敏感株には買い手控えが続きやすいのではないかと思われます。

したがって、出遅れの内需株物色が明日も続くと考えますと、日経平均は景気敏感株が上昇した方が値幅が大きくなりやすいため、横ばいの想定です。

日経平均をETFや先物で直接売買するのでなければ、日経平均の騰落よりも、どこに資金が向かうのかに注目していく展開が続きそうです。

個別株の物色意欲が強く、買い方の回転が効いている状況と考えられるので、日経平均に過熱感があっても大崩れしないのではないかと思います。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想