会社側の下期想定ドル円レートは1ドル=100円(従来予想は105円)

著者:木村佳子
投稿:2016/11/20 22:21

円高進行で収益悪化、円安なら業績にプラス、歓迎材料

帝人<3401>は合繊大手。医薬品や水処理関連の製品シェアも高い。
分解プラスチックでリサイクル分野にも進出している。
発表済の2016年4~9月期の連結決算は、円高と諸費用増額で純利益は前年同期比13%減の213億円。
 
 今後、サウスカロライナ州グリーンウッドに取得した土地に炭素繊維製造工場を建設。19年度をメドに年数千トン規模で生産を始める予定。ただし、詳細設計はこれから。おおよそのデッサンは2030年ころまでに最大約600億円を投じ、炭素繊維の生産能力を最大2倍程度に引き上げる。自動車、航空機用途に販路を拡大していく。
炭素繊維は金属の代替用として、自動車や航空機の軽量化に貢献する素材として需要が拡大する見通し。世界シェア首位の東レや三菱レイヨンも米国では増産の構え。
一定期間、米生産から撤退していた帝人も成長戦略構想の下、新工場を建設によって、攻勢に転じる。

下期の同社想定為替レートは1ドル=100円(従来予想は105円)。
足元の為替は想定レートを上回り、増益要因になり得る為替展開が続いている。

買い目標2000円以下。
売り目標 2070~2200円 あたり。

配信元: 達人の予想

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