【売り】WTI原油ETF<1671>岡安商事・玉川博一

著者:玉川博一
投稿:2016/10/27 08:55

イラク増産で協調原産は纏まらない

イラク産油高推移(OPEC2次情報ベース)
昨晩のWTI原油相場期近は、前日比-0.78ドル安の49.18ドルで終了。
昨晩のEIA週間石油統計では、原油在庫が予想外に減少し、受け渡し場所のオクラホマ・クッシング在庫が133万7000バレル減少の5836万2000バレルとなり、こぞって製品在庫が急減したことも瞬間好感されましたが、OPECの協調減産にイラクの同意が難しいことから懐疑的な見方が広がり、売られました。
イラクの9月産油高は445.5万バレル/dayと今年に入ってどんどん産油量を増加させてきています。昨年から52.2万バレル/day、一昨年から118.8万バレル/dayの増加となっています。今週、イラクのルアイビ石油相が、同国はOPECが目指しているいかなる減産から除外されることを望むとし、イラク国営石油会社のアムリ総裁は、同国の市場シェアは1980年代以降の戦争により譲歩されてきたとし、戦争がなければ日量900万バレルの原油を生産していると語りました。
11月末のOPEC総会まで紆余曲折がありそうですが、WTIのチャート的にも51.6-49.3ドルあたりの2週間の持ち合いを下抜け、目先現有関連は売り方針がベターでしょうか。
玉川博一
岡安商事 (株)商品アナリスト
配信元: 達人の予想

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