小幅反発を想定 移動平均線3線上昇のしっかりしたトレンドが支えそう

著者:市原義明
投稿:2016/10/22 18:05

◆上昇転換を移動平均線で判断すると・・・

週明け24日(月)の日経平均は、小幅反発を想定します。

週末の米国市場は、NYダウは小幅下落、ナスダック指数は小幅上昇で株価指数は高安まちまちでした。ドル円相場や原油相場も小動きでしたから、中立的な結果と見られます。

海外の波乱がなければ先週に強気転換した流れが続く可能性が高いため、反発の想定です。ただし、高値警戒感もあるため、小幅上昇にとどまりそうです。

先週の日経平均は強気転換となりましたが、移動平均線と株価の関係で考えると、今回の上昇転換がはっきりわかります。

移動平均線と株価の関係でトレンドを判定するときには、株価>短期移動平均線>中期移動平均線>長期移動平均線が順番に並ぶのが一番はっきりしてきれいな上昇トレンドです。

一般的に日足チャートは5日(1週間)、25日(1ヶ月)、75日(3ヶ月)が使われますから、株価>5日移動平均線>25日移動平均線>75日移動平均線の形がきれいな上昇トレンド型です。

日経平均は先週の上昇で、株価>5日移動平均線>25日移動平均線>75日移動平均線になり、加えてそれぞれの移動平均線が上を向いたため、はっきりした上昇トレンドに変化したと考えられます。

短期移動平均線の5日線に沿ってしばらく上昇が続き、5日線を割れたり、横ばいになると、中期25日線が下値を支える動きになりそうです。

上昇転換したばかりですから、週明けは5日線に沿った上昇を想定できそうです。

先週末の高値が17288円、5日線が17056円、5日線の水準が上がってくるので下値は17100円程度でしょう。

一方、週末高値の17288円を超えると上昇に弾みがつくのですが、海外株式市場や為替が中立的な結果なので、高値を抜けるまでにはいたらない反発の想定です。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想