◆ジワリと値を戻すも、伸び悩んで軟化
※ご注意:予想期間は10月20日と表示されていますが、本日(10月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
ドル売り優勢となった前日の動きは後退し、ドル円はジワリジワリと値を戻していく場面も見られました。
ただ米消費者物価指数は予想通りの好内容だったものの、食品・エネルギーを除くコアが鈍化(+0.1%)したことで、伸び悩みに転じました。
東京タイムに発生した株高が連鎖が続いたことで下値は支えられましたが、結局103円後半に押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆動きづらさが意識されているが…?
原油は反発、米12月利上げ観測も高い水準での維持を見せる中、それでも伸びがもう一つ感じられない展開が続いています。
米大統領選前最後のテレビ討論会を控え(日本時間では明日10:00~)、また明日にはECB理事会が予定されていることで、イベント前の動きづらさが意識されているのかもしれません。
前者に関しては「目立った失点さえなければ、今回もクリントン優勢」と見られるものの、いわゆる「トランプ・リスク」を払拭し切れないところがネックになっています。
一方で後者は「現状維持」が見込まれるものの、「緩和縮小/期間延長」では見方が割れており、「資産購入プログラムの対象資産変更」を促してくる可能性も否定できません。
“積極的なポジション形成は手控えられやすい”と考えざるを得ないのかもしれません。
◆ただ下値を試しても、割り込むにはかなり骨が折れる…!?
ただ昨日も記したように“日足・一目均衡表先行スパン上限(本日は103.499円)付近に分厚いドル買いオーダー”が観測されており、割り込むには骨が折れると見られます。
一方で前記したように“米12月利上げ観測も高い水準での維持”されており、割り込むのに手間取るとすぐに金利選好のドル買いが支えてくると見られます。
目先は動きづらいと見られる中、“レンジ内の揉みあい”をどちらに放れるかに注目が集まってきそうですが、引き続き“押し目買い”で臨みたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:104.627(10/13高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:104.467(10/14高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:104.364(10/17高値)
上値2:104.188(10/18高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.000(大台)
前営業日終値:103.853
下値1:103.601(10/14安値、10/18安値、ピボット1stサポート)
下値2:103.499(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:103.391(ピボット2ndサポート)
下値4:103.289(10/12-13安値)
下値5:103.179(10/11安値、100日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加