3日続落を想定 海外株安と円安の綱引きになりそう

著者:市原義明
投稿:2016/10/13 19:21

◆円安でも海外株安や決算発表前では、主力株が動きにくい

14日(金)の日経平均は3日続落を想定します。

13日(木)の日経平均は、ドル円相場が直近の戻り目処だった104円30銭どころを抜けたため、円安に連動する格好で買い先行でスタートしました。

ところが、中国の貿易統計が減少したとの報道をきっかけにドル円相場が103円台に押し返されて、日経平均もマイナスに転じました。

続落で5日線を明確に割り込んでしまったので、短期的な上昇が続いて17000円を超える強気シナリオはかなり後退したと考えられます。

ただ、日経平均は続落でも、騰落銘柄数は値上がりが1100以上あり、中型株指数、小型株指数はプラスを保ったので、指数先行の下落で地合いは悪くありませんでした。

値上がり銘柄が多かったのに日経平均が続落したのは、海外株安を警戒しているのではないかと感じています。

18000ドル目前まで下がったNYダウの戻りの鈍かったので、今晩にも節目の18000ドルを割り込んでしまう可能性もあります。

欧米株式市場のチャートを見る限り、世界的な株高ムードはほとんど感じませんから、円安だからといって日経平均が欧米株に逆行してどんどん上がるイメージも考えにくいと思われます。

欧米株式市場とドル円相場の強弱感が対立して神経質な状況と考えられるため、日経平均は往来の傾向が続くのではないかと考えています。

7月以降の日経平均は、5日線を割れると1週間から2週間の調整に入ってしまう傾向があるので、この傾向に準じた動きになってきたといえます。

これまでの往来相場の傾向が続くのであれば、来週末にかけて16400~500円程度まで調整する可能性がありそうです。

ちょうど来週から3月企業の決算発表が本格化し、再来週は前半のピークと考えると、決算発表前の調整期間と考えることができそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想