目先の市場状況には振り回されてはいけない?
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■昨日は、利上げ観測の高まりを背景に一時、104円台を詰める場面がありました。
その後は、米製造業景況指数が予想以下の結果を受けたことや本日に控える雇用統計を前にしたポジション調整が進みました。
本日の雇用統計前までは、積極的な取引が手控えられるとみています。
■今夜の雇用統計に対するポイントを整理しておきたいと思います。
非農業部門雇用者数に関しては、過去2ヶ月25万人以上の数値が出ています。6月発表のショックを完全にカバーしている格好です。本日の事前予想では、18万人とやや弱めな数値は出ているものの、15万人を超えての予想を考えれば、決して悲観するものではないとみています。
■ポイントとしては、20万人を超える結果となれば、今まで以上に利上げに対する期待感が高まりドル買いが進むとみています。反対に、予想通りもしくは以下で発表された場合は、9月利上げ期待は、一気に萎むとみているので、その場合は失望売りが入るが下値は限定された動きとみています。
■次に、前年比での平均時給です。リーマンショック前の水準(+3.0%)に前月は達していないのが現状です。
ちなみに今年の最大値は、+2.7%となっています。今夜のポイントとしては、この2.7%と同じかそれ以上でなければ、利上げを判断する材料にはならないとみています。
■以上2点をベースにトレード戦略を考えています。
本日のテクニカルポイントとしては、少しワイドな設定で考えたいと思います。
上値ポイント
・移動平均線75日線…104.18円
・水平線…105.50円
・7月21日高値…107.48円
下値ポイント
・水平線1…102.67円
・水平線2…100.94円
■また、仮に雇用統計の結果が良いものとなり、9月利上げへの気運が高まったしても一旦才良出尽くしで売りがでることや、市場の次のテーマが次回利上げに関しての思惑がでてくるために、ドル高が継続するとは限りません。
はやり、大きな流れを確認しながら、日々の細かい分析が必要です。