■押し目買いのポイントとは?
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■注目されたジャクソンホールでのイエレン議長講演で「雇用や物価が目標に近づいている。ここ数ヶ月で利上げに対する論拠は強まりつつある」とのコメントに対して、利上げ観測が高まり、101円台に上昇しました。
ここ最近のFRB高官のタカ派とみられる発言との温度差も縮まったようにもみえます。
しかし、実際の追加利上げ時期に関してはコメントしていないことや今週末の雇用統計の数値を見極めたいこともあり、今週はいつも以上に神経質な展開を予想しています。
■本日は、利上げに前向きなコメントや持ち合い抜けしたドル円を背景に、日本の株式市場の反応を横目にしながらの展開を予想しています。
■テクニカル面では、持ち合い離れしたことや日足上の大陽線を見る限り、一旦は「100円割れお預け」といったイメージを持っています。
しかし、この先を読むうえで雇用統計の数値やレイバーデー(9月5日)の三連休があるので資金流入という面で考えると、104円・105円というイメージがどうしてもつかみにくいのが本音です。
まずは、今月高値(102.83円)がターゲットになると思うので、それまでは、利幅を狭めた押し目買いをするのが正攻法とみています。
以下は、押し目買いポイントです。
4時間足ベース 水平線
・101.45円
・101.17円
■注意をする必要があるのが、先週末のイエレン議長のコメントを手掛かりに「追加利上げ」をイメージして、ポジションを傾けすぎるのはやや早すぎるようにも感じます。
今年の特徴ともいえる、日足上での移動平均75日線(今月26日現在…104.63円)を引値ベースで上抜けなければ、完全にトレンド転換したとみていません。
その意味では、「木を見て森を見ず」にならないよう、本格的な秋相場に入る前に週足・月足を見直す必要があると考えています。