モバイルファクトリー<3912>=ストップ高。
引き続き22日に発表した16年12月期業績予想の上方修正と、9月30日を基準日とする1対2株の株式分割、および実質増配予想を材料視した買いが入っている。引き続き、スマートフォン向け位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」が好調に推移していることが業績を牽引し、営業利益は従来予想の4億6000万円から5億2000万円(前期比65.7%増)へ上方修正している。22日に行われた決算説明会では、大型IP(知的財産権)を活用した位置情報ゲームの引き合いがあることも明らかにしており、「ポケモンGO」登場をきっかけにした位置情報ゲーム関連の代表格として注目する向きも多いようだ。
あすか製薬<4514>=一時ストップ高。
同社は22日、厚生労働省が8月5日に開催される薬事・食品衛生審議会の医薬品第二部会で、同社の肝性脳症治療薬「リフキシマ」を審議対象にすると明らかにしており、これを好材料視した買いが入っている。同薬については、5月30日の審議会で審議対象となったものの、継続審議の対象となり、データの追加が求められていたが、今回、これに対応したことで改めて製造販売承認の可否が審議されることになる。製造販売が可能になれば業績へのインパクトが大きいとみた買いが入っているようだ。
LINE<3938>=3日ぶり反発。
前週末22日のニューヨーク市場での終値は、前日比1.77ドル高の38.58ドル(約4105円、1ドル=106円40銭換算)だった。ニューヨーク市場は22日にS&P500種指数が最高値を更新するなど、堅調に推移している。また、ポケモンGO人気に沸いていた
任天堂<7974>の株価が下落していることから、任天堂に向かっていた資金がLINEに戻ってくるとの期待も出ている。
マツダ<7261>=大幅高。
同社は為替感応度の高い自動車セクターでも欧州向け売上比率の高さが特長だ。英国EU離脱決定に絡むポンド安およびユーロ安の流れを受け、輸出採算悪化懸念から株価は6月下旬を境に急落したが、7月相場では急反騰態勢に転じている。足もと為替相場は対ドルで106円台前半、対ユーロで116円台後半まで円安方向に触れており、これが追い風材料となっている。また、23日付の日本経済新聞が同社の16年4~6月期営業利益について「前年同期比6%減の500億円前後だったようだ」と報じ、急速な円高進行は重荷となったものの「欧州で新車販売が好調なうえ、減価低減効果で減益幅は限られた」と伝えたことが買い戻しを加速させる背景となった。
ナノキャリア
<4571>=大幅高。
同社は23日、5月1日に米国連邦破産法第11章に基づき事業再建手続きの申し立てを行った米バインド・セラピューティクス社のオークションに参加すると発表。これが材料視されているようだ。米バインドは破産法363条の規定に基づき資産売却の手続きを進め、7月1日に米ファイザーとの間で大部分の資産売却について合意し、米国破産裁判所に対して資産売却の許可を申請。これに伴い、破産裁判所の入札手続きに基づき、きょう25日にオークションが行われる。
不二越<6474>=大幅反発。
岩井コスモ証券が前週末22日付のリポートで、投資判断を「B」から「A」へ、目標株価を340円から450円へ引き上げたことが好感されている。16年11月期上期は、円高やロボット向けの先行投資が原因で前年同期比3割減の営業減益で着地。下期も円高や業績下方修正などが予想されるが、株価は悪材料の多くを織り込んだと評価している。また、会社側では、産業用小型ロボットに注力し、20年11月期には売上高4000億円(今期2120億円予想)を目指す強気な会社計画を発表している。