ドル堅調な推移へ・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/07/25 16:27

FOMC、日銀への期待がドル下支え・・・・・

先週金曜日の海外市場では英製造業/サービス業PMI速報値が予想を大幅に下回る弱い数字となり、ポンドドルが急落。一方、ドイツ・ミュンヘンでは銃乱射事件も起きて、ユーロドルも売られました。この為、ドルが全面高となり、ドル円も106円台を回復する動きを見せました。

週明けの東京市場では、日経平均株価が反発してスタートし、一時、150円超高まで上昇幅を拡大。これに5・10日要因も加わった為、ドル円も一時、106.70円台まで上値を追う展開となりました。しかし、株価が午後、下落に転じ、ドル円も一時、106円丁度付近まで押し戻されました。

今週は、水曜日にFOMC、金曜日には日銀金融政策決定会合の結果発表が予定されています。米国では利上げ路線を維持する方針を示すと見られ、日銀は追加緩和策を打ち出す可能性が高いと市場は見ている模様で、これがドル円の下値を支えそうです。

一方、今週は、米国で、アップル、アルファベットといったハイテク大手の決算発表もあり、好決算となれば、米国株を一段高に導き、リスク選好となって、ドル円にもプラスとなりそうです。今夜は材料に乏しいものの、上記の様な期待を背景にドルは堅調な推移を続けるものと思われます。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想