短期上昇トレンドは継続か、調整か【2016/07/25-07/29】

著者:横山利香
投稿:2016/07/23 23:16

中長期的なボックス相場入りか

日経平均株価は7月21日に1万6,938円まで上昇しました。前回「一目均衡表の変化日が間もなくであることを踏まえると調整に転じる可能性も」と書きましたが、変化日に更に上に突き抜けて株価が上昇した一週間となりました。

さて、気になるのは今後の動きです。

NYダウは高値を更新して以降強い展開が続いており、上昇トレンドが継続しています。そして、株高を受けてドル円もドル売りが一服しています。

日経平均株価は、株価上昇の過程で6月2日に空けた窓(1万6,908円から1万6,819円)を埋めました。株価の波動を考えれば、いったん調整を挟んでもおかしくはありません。調整した場合を想定すると、短期的なレンジの上値は1万6,750円、下は1万6,200円、それぞれプラスマイナス150円とします。

商いが閑散とする中、注目の銘柄に投資家の人気が集中しており、新興市場株は低迷を余儀なくされています。株価上昇の過程で空いた窓は気にはなりますが、夏休み期間が終わるまではこうした状況が続く可能性が高いです。株価は中長期的なボックス相場に入った可能性も考えられますが、引き続き中長期的な下落トレンドが終了するのか確認が必要です。

方向感もなく、無駄に売買をすれば利益を削る可能性もあります。株価が安くなり、板も閑散とする銘柄も増えてきました。底打ちが確認されるまでは、株主優待や配当取りを視野に、銘柄を探してみてもいいかもしれませんね。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想