■残留決定でも、中期戻り局面は売られる覚悟は必要

著者:平野朋之
投稿:2016/06/24 11:22

■コモディティ市場はゴールド買いが旺盛も乱高下

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■昨日は、英国民投票が開始され、最新の世論調査で残留優位との結果が相次いだことから、リスク回避の巻き戻しが活発となり、
円は大幅に売られました。ドル円では、約1週間ぶりに106円台後半になりました。

■しかし、今朝方から開票が始まると世論調査と対照的に残留派がリードと伝えられ一時、102円台まで下落する場面もありました。
投票の結果が徐々に判明してくると、乱高下が激しくまた、スプレッドもワイドになるので安易なトレードは注意が必要と
みています。


■いずれにしても投票結果次第でシナリオは大きく変わるとみています。

仮に残留派が勝利したとしても、英国経済情勢が改善するわけでもなく、今回の投票が拮抗しているだけに国民の声も不満が多く、
それに対する何らかの経済政策及び緩和策をもう一段行わざるを得ないとみています。

つまり、英中央銀行による金利引き上げ時期は、しばらくお預け状態になる可能性が強いとみています。

昨今、グローバル化した世界の潮流が金融緩和の渦の中、米国だけが金融正常化に向けた利上げは、金融市場を混乱させることに
つながるとみています。
特に新興国や資源国の資金流出問題が台頭する恐れがあるのでその点を注視したいです。


■一方、コモディティ市場の金価格も乱高下しています。
今朝方の動きで高安30ドル強の値動きとなっています。

日足チャートを見れば、買いシグナルの抱き線になる可能性が出てきています。
これはあくまで、NYタイム終了するまでわかりませんが‥
もし抱き線となれば「金買い・ドル売り・円買い」の動きになると思われます。


■本日は、結果次第で、」変化するので目標値はワイドに設定する必要があるとみています。


・上値ポイント…日足のボリンジャーバンド+1σ(108.72円)

・下値ポイント…2009年4月高値(101.43円)

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想