■更なる下げ局面では、急ピッチな買い戻しも警戒する水準に

著者:平野朋之
投稿:2016/06/21 11:44

■イエレン議長の議会証言にも注意は必要

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■昨日は、英国民投票を控えて思惑が交差する中、リスク回避が抑制
されたかにみえましたが、NYタイムでは上値が重くテクニカル的にも
ギャップを狙った売りが入りました。

■本日は、イエレン議長が今夜と明晩にかけて米上下院で議会証言を
行います。
その議会証言で、ブラード総裁がハト派的な発言に変わったことを
踏まえて利上げに対するスタンスの変化に注目したいと考えています。

年1回の利上げ見通しを指示する様なコメントがあればドル売り材料と
して意識される可能性があるので注意したいです。


■今の相場状況は、中期的な視点と目先の値動きの両面から見定める
必要があります。

中長期を示す移動平均200週を下回る状況下では、戻り売りを
基本ベースにトレードを考えています。

一方、下げ過ぎ感が表面化した展開では、買戻しのスピードも早い
ため、下値水準でポジションが取れた場合は、早めの利食いが
必要になります。

要は、下げて現実をみて、相場が重いということでは、今の相場
スピードについていけないということです。


■本日は、株価を横目に動くと思われますが、イエレン議長の
議会証言があるだけに時間と共に様子見になる可能性が高いと
みています。


本日は、戻りポイントで指値とブレイクダウンの可能性もあるため
双方で待ち構えたいと考えています。

・先週末引値(104.23円) 指値売り

・昨日安値(103.55円)逆指値売り

※ただし、上記水準を大きく下回る水準では、買戻しに注意が
必要です。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想