ドル円、神経質な展開継続へ・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/06/20 16:23

本日は要人発言のみが材料・・・・・

先週金曜日の海外市場では、前日の英コックス議員殺傷事件を受けたポンドの買い戻しが継続。これが欧州通貨に対するドル売りにつながった事から、ドル円は上値の重い展開に終始しました。

しかし、コックス議員事件後に行われた英世論調査の結果が週末に発表され、残留派がリードする結果となった事から、週明けの市場では、早朝からポンドの買い戻しが強まり、これがリスク回避の巻き戻しにつながりました。

この為、日経平均株価も大幅続伸となり、米国株先物も急反発。これらがリスク志向を改善させ、ドル円も104.80円台まで一時上昇し、その後も、104円台後半を中心とした底堅い推移を続けています。

この後の海外市場では、黒田・日銀総裁、メルシュ・ECB理事、カシュカリ・米ミネアポリス連銀総裁が発言する予定となっています。いずれも英国情勢に対する備え等に言及するものと思われますが、市場は神経質な展開を継続しそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想