米雇用統計待ち・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/06/03 15:27

強い数字なら109円台回復へ・・・・・

昨日の海外市場では、日経平均株価が大幅続落となり、OPEC総会でも生産上限の合意が出来なかった事からリスク回避の流れが継続し、ドル円は、108.53円まで安値を更新する動きとなりました。

しかし、米週間原油在庫統計で、ガソリン在庫が予想以上に減少していた事で原油相場は反発し、カプラン・米ダラス連銀総裁が「インフレ率が上昇し、6月、7月の利上げに見合う水準」と指摘した事からドル円も下げ止まりました。

本日の東京時間には、日経平均株価が反発した為、ドル円は午前中には109円台を回復する動きもみられました。しかし、午後になって海外勢からの仕掛け的な売り等も見られ、再び、108円台後半に押し戻されて推移しています。

今夜は、注目の米・5月雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数は16万人増、失業率は4.9%に低下、時給の伸びは前月比+0.2%と予想されています。予想通りか予想より強ければ、利上げ観測にプラスとなる為、ドル円は109円台を回復するものと思われます。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想