■今後はゴールドの動向も要確認
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■サミットでの共同宣言は、市場の想定内のものであったこと
から、戻り場面では売られるという緩慢な動きとなっています。
この展開からも今晩のメイン材料はイエレン議長の講演会1本に
絞られたといっていいでしょう。
講演会に関しては、6月利上げの材料が得られるのかどうかに焦点が
集まっていますが、逆にお茶を濁すニュアンスであった場合は、
直近安値5月25日安値(109.16円)や節目の109円をトライする
ことも視野に入れる必要がありそうです。
反対に利上げの材料が得られた場合には、直近高値(110.50円)を
超え、来月初旬には111円にトライする可能性があります。
■本日は、ドル円のポイントは、
110.50円 逆指値買い
109.10円 逆指値売り
という逆指値で待ち構えたいと考えています。
■月末から来月の値動きを確認する際に重要な市場はゴールドの
値動きです。
現在の価格は1オンス1220ドルといったところで推移しています。
5月18日に1283ドルの高値から7連続で陰線を引き、
約60ドル強下げた格好になっているのですが、本日の安値1213
ドルで、一旦底入れして約8ドル切り返している状況です。
通常この下げ相場の過程の中で、ETFの保有残高は減少する傾向が
あるのですが、全く減少せず、むしろ12トン強増加しています。
ここ最近、米国の追加利上げが囁かれている中でも、金利の生まない
ゴールドの輝きは増すばかりといったところです。
やはり、マイナス金利の影響や今後、特に下期に起きえる不安要素が
このゴールドの強さを物語っているように思えます。
■この不確実要素に関しては、来月のEU離脱英国民投票、
米大統領選挙、トルコ選挙、日本の参院選、消費増税延期問題と
色々あります。
不確実性がある限り、中期的にはリスク選好にはなりづらく、
むしろ何か事あるごとにリスク回避に傾く可能性もあり得ると
みています。