株・原油睨みの相場継続・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/05/11 16:23

堅調な地合いが維持できるか?・・・・・

昨日の海外市場では、特に材料の無い中、麻生財務大臣が介入を示唆する発言を繰り返した事や、欧米株の大幅上昇と原油相場の急反発に支えられ、リスク選好の円売りの流れが強まり、ドル円は109円台を回復。ユーロ円や豪ドル円等も大幅高となりました。

本日の東京市場でも、朝方は日経平均株価が大幅続伸となった事や仲値でのドル不足の観測により、109円台前半での推移を続けました。しかし、個人投資家による110円をバックにした戻り売りや輸出企業の売りは旺盛で、午前中の内に、108円台後半に反落となりました。

本日の海外時間には、米週間原油在庫統計と米10年国債入札程度の材料はあるものの、他に重要な経済指標の発表は予定されておらず、要人発言もECB関係者によるものに限られている為、ドル円は、欧米株価や原油相場を睨んでの展開を継続するものと思われます。

テクニカル的には、一目均衡表の基準線が108.70円付近にあり、このレベルで下支えられるかが、明日以降の相場の方向性を決める事にもつながる為、注目されます。堅調な地合いが維持されれば、明日のFRB関係者の発言等に期待がつながります。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想