■FOMC後の値動きで想定できることとは?

著者:平野朋之
投稿:2016/04/27 21:05

FOMCのメッセージによっては波乱要因も


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■今夜(早朝)にFOMCの政策が公表されます。

現在、111円前半で推移しているドル円ですが、FOMCで
再び波乱(一時的)相場へ発展する可能性もあります。

その、FOMCのポイントをまとめてみました。

・世界経済の脆弱性や低迷する原油価格に対する意識
・中国及び産油国経済の経済失速懸念が消えつつあること
・雇用環境をはじめとした米国内の経済指標が
正常化しつつあること
・利上げペースに関すること


■特に前回のFOMCやその後のイエレン議長の超ハト派的な発言、
特に世界経済減速と長引く原油価格の低迷に対するリスクと
いう文言が約20回近く発言されていたので、今回の声明文で
その点に変化があるのかが注目されると思っています。


■もし変化があるとすれば、日米の金利差を狙ったドル買いが
優勢となり、112円台突入も見えてくるところです。

逆に、声明文で早期利上げ観測に慎重さがみえ、かつ前回の
FOMCと大差ない声明文であれば、ドル売りを誘い110円台に
突入するとみています。


■しかし、数時間後には日銀の金融政策決定会合が終了する為、
その点も含めると、追加緩和濃厚という視点から見ればドル円の
下値はある程度限定されるとみています。

その場合の目途は、ボリンジャーバンド-1σ(110.70円レベル)と
みています。


平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想