海洋掘削が底堅い、16年3月期最終赤字70億円に拡大も足もとの原油市況高など好感

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/04/27 10:32
 日本海洋掘削<1606.T>は前日終値近辺で売り物をこなしている。同社は26日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を374億300万円から362億2700万円(前の期比11.2%増)へ、営業損益を21億400万円の赤字から25億9800万円の赤字(前期8億4200万円の黒字)へ、最終損益を20億8400万円の赤字から70億1700万円の赤字(同18億9200万円の黒字)へ下方修正した。

 売上高の減額は、受注競争激化から一部のリグに係る掘削契約の受注や工事の開始が遅れたことなどが響いた。また、損益面では繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産を取崩すことにし、法人税等35億2000万円を計上する予定であることなどが最終損益の赤字幅拡大につながった。

 ただ、原油などの資源価格下落が続くなかで、前期業績に下方圧力が働いていることについては織り込みが進んでおり、目先悪材料出尽くし感も浮上。前日のWTI原油先物価格は急反発していることも下値を支えている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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