■原油価格や株価の動向を横目にしながらのトレード
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■昨日のECB理事会では、金融政策が現状維持となり、
事前の市場予想通りの展開となりました。しかし、その後の
ドラギ総裁会見をきっかけに、ユーロ売りが再燃、短時間で
「行って来い」の相場展開になりました。
先日のG20財務相会合後の初めての理事会であったがゆえに、
ユーロ安誘導は控えているようにも見受けられました。
しかし、その後のドラギ総裁会見に関しては、口先介入と思える
言動でユーロ高を抑制させるコメントであったことが確認できた
ことが、ユーロを押し下げる要因となっています。
■また、この日は原油価格も反落したことがドル円に
ブレーキをかけた材料にもなっています。
リビアが今後数週間以内に、増産量を倍増させる可能性が
報じられ今後の、OPECや非OPECの足並みが揃わないとの
思惑から失望売りにつながっています。
原油が反落したことで株式市場も軟調な展開に、ユーロも
売られ、投資家心理も悪化につながりリスク回避の展開と
なっています。
■やはり、110円に対する心理的な抵抗、そして来週からの
日米の金融政策は更に舵取りの難しさを感じさせると
みています。
本日は、昨日の流れを引き継ぎリスク回避の流れを引き継ぎ、
109円の攻防戦になるとみています。
原油価格や株価の動向を横目にしながら、来週のイベントを
控えて積極的な商いは手控えられ、利食い売りに押される
ものとみています。
■テクニカルとしては、本日は戻り売り優勢になるとみています。
4時間足では、75期間の移動平均線に接近している状況で
この水準をキープできるのかがポイントです。
109円15銭レベルを割り込むと、108円87銭レベルが
みえる展開を想定しています。
上値のポイントは、109円86銭レベルが、第一目標
となります。