【売り】ＴＯＰＩＸ連動型上場投資信託(1306)：株安の環境を意識＝ＧＬＡ小池 麻千子

株安の環境を意識

先週の株式市場は、全体的に経済成長や業績加速によって相場上昇しているというより、「思ったほど悪く無い」、もしくは「（短期に）売り込むのは諦めた」という、買い戻し勢力（ショートカバー）主体の相場上昇だと見えます。
この地合の中で原油増産凍結の先送り、日本大震災が起こり、株安への不安が膨らんでいます。

また、ドーハ会合ではイランが欠席し、「増産凍結」には至りませんでした。
先週はロシアとサウジアラビアによる増産凍結合意報道で期待感から急騰した原油価格でしたが、
また６月2日のOPEC会合まで不透明な環境が続く見通しです。
原油価格が下落すると、新興国不安、エネルギー企業業績不安などが再発することとなります。

さらに、日本では大震災の影響で保険の支払いの為の円転に対する思惑から
円が買われるほか、工場の停止とその物流への影響など、様々な要因が株安への圧力となります。


震災に被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に 復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。