強い米指標でもドル高続かず・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/04/04 15:27

原油相場と資源国通貨動向睨みの展開か?・・・・

先週金曜日の海外市場では、米非農業部門雇用者数、平均時給の伸びやISM製造業景況指数が予想を上回る強い数字となり、一時、ドルが上昇する局面が見られました。

一方、原油生産水準維持が難しくなったとして原油価格が急落した事もあり、上記指標を受けても、米FRBの早期追加利上げ観測は強まらないとの見方となり、米国債利回りとともにドルも低下しました。

本日の東京時間には、日経平均株価が5日続落となり、111円台半ばで下げ止まっていたドル円は111.30円台まで下げ幅を拡大。原油相場も一段安となっており、ドルは反発の切っ掛けがつかめない状況です。

この後の海外市場では、米・製造業受注の発表はありますが、それ以上に、原油価格の下落と、その影響による豪ドル円、加ドル円等の下落も継続するかが目先のドル円の方向を決めるものと思われます。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想