■先日の10円以上の下げの過程では、4本陰線、1本陽線、再度4本陰線
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■FOMCで追加利上げに慎重な見方を示したことに
対するドルに対するショック売りで、約1年5ヶ月ぶりの
安値を更新しました。
やはり、FOMCがハト派色を強める内容であったことが
市場に対して相当インパクトが大きかったことが確認
できた一日であったといえます。
年4回の利上げペースが現段階で2回への下方修正となれば、
その2回の利上げ時期も6月に行えるのか…、といった疑問も
でるのは当然のことで、逆に6月追加利上げができなければ
9月から2回連続で行えるのか?という疑問もでてきます。
この様なことからも、市場ではドルを売りたい流れが
優勢となっています。
■先週から振り返ると、主要国の金融政策発表ラッシュで、
RBNZの予想外の追加利下げをはじめとして、
ECBの予想以上の追加利下げ、日銀は緩和策継続といった
背景を見る限りFRBがとった行動は、いかに世界経済に
配慮した金融政策であったことがわかります。
そんな中、NY原油先物は約3ヶ月ぶりに1バレル40ドル台
の大台に回復し、年初からの「原油安・株安」のパターン売りは
解消しつつ、資源国や産油国経済の安定が時間と共に
回復するとみています。
■本日は、最近の安値である111円が割れたことに対する
ショックがまだ根底にあり、110円を意識する売りが
再度出る可能性もあるとみています。
但し、アジアタイムでの110円台に入ったとしても、
それは一時的な可能性があり、レートチェック等の警戒感
が強まりそうです。
■テクニカルでは・・・、
昨夜の下方向へのブレイクでボリンジャーバンドも拡大方向に
向かっていることから、基本的には下方向が強いとみています。
また、日足ベースの一目均衡表も売り継続を示唆しています。
多少の戻りがあっても戻り売り優勢とみています。
チャート上では今年に入ってすぐに陰線6本引いたことが
あったものの、その後はマイナス金利発表の1月末からの
10円以上の下げの過程で、4本陰線、1本陽線、再度4本陰線と、
パターン的には本日1日戻りがあってもおかしくは無い
とみています。
上値ポイントとしては、ボリンジャーバンド-1σ(112.26円)。
下値ポイント昨日安値(110.66円)とみています。
■本日の引けがこの111円レベルで推移すると、週明け
日本は3連休にはいることから、スクイーズ的に売りが入り
110円突破の可能性もあるので、フラットにしておくことも
必要です。