■Wボトム形成をさせるためには115円以上で引ける事が要件

著者:平野朋之
投稿:2016/02/26 11:39

■アジアタイムでは113円超えると「戻り待ちの売り」が厚い


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■昨日は、米経済指標が事前の予想値を上回る結果と
なったこと、原油価格も3%近い急騰が、リスク回避が
抑制されました。

■年初からの株安と原油安もテクニカル的にも売られ
過ぎ感やチャート上のボトム形成を匂わせる
「一時休戦」となり、リスク選好にさせたようです。

■また、本日から始まる上海でのG20で、世界経済失速に
歯止めをかけるための成長促進対策が出されるのかに
注目した期待感も、相場の上値を一時的にも
軽くしているとみています。


■本日は、米国の経済指標を控えてアジアタイムは
113円レベルでは、売りが出やすく、値動きは乏しい
展開になりそうです。

しかし、NYタイムでの経済指標発表後に動きが出てくる
とみています。

特に第4四半期GDP改定値や個人消費、そして不調続きの
ミシガン大消費者信頼感指数が発表されるので、
来月のFOMCでの利上げに関するデータとしては
材料になるとみています。



■テクニカルでは、今月11日の安値と昨日の安値で
111円に下値抵抗の壁ができた感じになっており、
ボトム形成とみるには今月16日の高値(114.87円)を越
える必要があり、フィボナッチの38.2%戻りも併せて
抵抗になっているだけに注目が集まりやすい価格です。

つまり、ボトム形成をさせるためには115円以上で
引けることで一旦の底値形成になるとみています。

しかし、反対にこえることができなければ111円から
115円の4円レンジのもみ合いに入る可能性もありそうです。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想