「十字足」に近い陽線(日足)の後で、リスク回避相場再開か?
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■昨日は、記録的な原油在庫増加が確認されたEIA
の週間統計がきっかけで原油相場が急落し、
それが発端となってリスク回避ムードが再燃しています。
■昨日の減産合意で上昇しかかったところで水を差す
材料が出ただけにショックが大きいと思われます。
やはり、過剰在庫のインパクトは時間で消化するほかない
とみた方が賢明です。
■更に最近の動向を裏付けるかのごとく、OECDによる
世界経済見通しの引き下げで、世界経済の減速懸念が
確認され「ドル売り円買い」が加速したようです。
■原油相場の下落で株安、そして日本円とゴールドが
買われる典型的なリスク回避相場が、投資家の脳裏から
離れにくく、このパターンを覆すのはよほどの材料が
無けれと、思ってしまうほどセンチメントの悪化は
深刻のようです。
■来週のG20中央銀行総裁会議で、何らか期待してしまう
ところがあるものの、最近はこういった会合では、
見新しい材料が出ないのが普通になっているだけに、
その会合でも起爆剤となる材料は出ないとみています。
■本日は、一昨日形成した「十字足」に近い陽線(日足)の
後で、昨日はその一昨日の安値を下回る陰線で売り圧力が
高まったとみています。
十字足は通常、気迷い線とも言われ、昨日の「髭」の
短い陰線は今後の展開を占うかのごとく、リスク回避
相場再開とみています。
■テクニカルポイントとしては・・・、
4時間ベースで一目均衡表の遅行線が再度、実体部の下に
位置する可能性があり、売りタイミングの水準に
さしかかっています。
上値ポイントとしては、今月16日高値(114.87円)を
超えることが重要とみています。
下値ポイントとしては、一目均衡表の先行線を示す、
雲の下限(113.01円)、節目の112円とみています。
本日のチャートは、4時間足になります。