2016年は株価が上場来高値を上抜ける状況にも
バイオ医薬ベンチャーで、独自構造を持つ「特殊ペプチド」から、医薬品候補物質を大手医薬企業と共同で開発するビジネスモデルの企業です。ペプチドとは、天然に存在するアミノ酸が2個以上結合したものの総称で、最も小さなタンパク質です。これを病原に届くよう人工のアミノ酸を組み込んだのが特殊ペプチドです。特殊ペプチドは、従来医薬品候補物質の中心とされてきた低分子医薬、抗体医薬にはない優位性を持ち、より多くの種類のターゲット(病気の標的分子)を対象としながら、副作用リスクも小さいという優れものです。
同社はこの特殊ペプチドを大量に作り出し(1本の試験管に1兆個以上)、それを高速スクリーニングして医薬品候補物質を選び出す「PDPS(Peptide Discovery Platform System)」というシステムを開発しました。これを大手医薬メーカーとライセンス契約し、新薬候補物質の共同開発を行っています。共同研究開発パートナーは大手製薬企業となり、具体的には米国4件(ブリストルマイヤーズ、アムジェン、イーライリリー、メルク社:2015年4月から)、欧州4件(アストラゼネカ、ノバルティス、イプセン、グラクソスミス、サノフィ:2015年9月締結)、日本2件(第一三共、田辺三菱製薬、帝人ファーマ:2015年9月締結)となります。
同社売上は開発の初期段階から発生する仕組みで、最初の契約締結時において契約一時金が入り、順調に研究が進めば「創薬開発権利金」「目標達成報奨金」が、そして最終的に上市されると「売上ロイヤルティ」が入ります。開発の初期段階は通常お金にならないものですが、最終的に上市されなくても、研究段階から売上になるというところがユニークで、強いビジネスモデルです。
欧米大手製薬会社との契約金が入り、7-9月期(同社第1四半期、6月決算期)決算での売上高は+178%増の3億8,900万円、純利益は前年同期の▼2,100万円の赤字から+3,700万円の黒字に転換しました。通期予想は、売上+25.2%増の30.9億円、純利益▼16.7%減の8億3,500万円です。まだ小粒なサイズの企業ですが、同社は44億円をかけて研究施設を新たに建設し、2021年には売上10億ドル(1,200億円)を目指すとのことで、成長性の高い医薬ベンチャーです。
2016年は、そろそろ往来相場が終了し、株価が上場来高値を上抜ける状況にもなりうると思います。
同社はこの特殊ペプチドを大量に作り出し(1本の試験管に1兆個以上)、それを高速スクリーニングして医薬品候補物質を選び出す「PDPS(Peptide Discovery Platform System)」というシステムを開発しました。これを大手医薬メーカーとライセンス契約し、新薬候補物質の共同開発を行っています。共同研究開発パートナーは大手製薬企業となり、具体的には米国4件(ブリストルマイヤーズ、アムジェン、イーライリリー、メルク社:2015年4月から)、欧州4件(アストラゼネカ、ノバルティス、イプセン、グラクソスミス、サノフィ:2015年9月締結)、日本2件(第一三共、田辺三菱製薬、帝人ファーマ:2015年9月締結)となります。
同社売上は開発の初期段階から発生する仕組みで、最初の契約締結時において契約一時金が入り、順調に研究が進めば「創薬開発権利金」「目標達成報奨金」が、そして最終的に上市されると「売上ロイヤルティ」が入ります。開発の初期段階は通常お金にならないものですが、最終的に上市されなくても、研究段階から売上になるというところがユニークで、強いビジネスモデルです。
欧米大手製薬会社との契約金が入り、7-9月期(同社第1四半期、6月決算期)決算での売上高は+178%増の3億8,900万円、純利益は前年同期の▼2,100万円の赤字から+3,700万円の黒字に転換しました。通期予想は、売上+25.2%増の30.9億円、純利益▼16.7%減の8億3,500万円です。まだ小粒なサイズの企業ですが、同社は44億円をかけて研究施設を新たに建設し、2021年には売上10億ドル(1,200億円)を目指すとのことで、成長性の高い医薬ベンチャーです。
2016年は、そろそろ往来相場が終了し、株価が上場来高値を上抜ける状況にもなりうると思います。