12月25日に新安値を更新した1社
■注目銘柄
┗昭和電線ホールディングス(5805)
電力インフラ向けが主体の電線メーカー。電線に次ぐ収益源として建物の「免震装置」が伸びており、免震装置の分野ではブリヂストンに次ぐ国内2番手です。
震災以降、大手電力会社が設備投資を抑制している影響で、昭和電線ホールディングスの業績はさえません。
2013年3月期には63億円もの最終赤字に転落し、前期まで3期無配を続けています。
ただ、先行きには明るさも見えつつあります。燃料価格の下落で、電力会社の業績が改善しており、設備投資を増やす動きも見られています。また、来年4月からの電力小売り自由化を見据え、火力発電所の新設が相次いでいることから、送電網の整備が進みそうです。
発電設備の大幅な増強で、首都圏への送電容量が不足する恐れがあるとして、経済産業省は首都圏向けの送電能力を倍増させる方針を示しています。昭和電線の業績も来期は増収に向かう可能性がありそうです。
一方で同社の株価は、年末特有の節税売りで、2015年受け渡しの最終売買日だった12月25日に一時64円まで下落し、年初来安値を更新しました。
ただ、節税を目的とした損失確定売りは先週で出尽くしたため、30日の大納会に向けて売られすぎた反動が見込めるとみています。
小野山 功
┗昭和電線ホールディングス(5805)
電力インフラ向けが主体の電線メーカー。電線に次ぐ収益源として建物の「免震装置」が伸びており、免震装置の分野ではブリヂストンに次ぐ国内2番手です。
震災以降、大手電力会社が設備投資を抑制している影響で、昭和電線ホールディングスの業績はさえません。
2013年3月期には63億円もの最終赤字に転落し、前期まで3期無配を続けています。
ただ、先行きには明るさも見えつつあります。燃料価格の下落で、電力会社の業績が改善しており、設備投資を増やす動きも見られています。また、来年4月からの電力小売り自由化を見据え、火力発電所の新設が相次いでいることから、送電網の整備が進みそうです。
発電設備の大幅な増強で、首都圏への送電容量が不足する恐れがあるとして、経済産業省は首都圏向けの送電能力を倍増させる方針を示しています。昭和電線の業績も来期は増収に向かう可能性がありそうです。
一方で同社の株価は、年末特有の節税売りで、2015年受け渡しの最終売買日だった12月25日に一時64円まで下落し、年初来安値を更新しました。
ただ、節税を目的とした損失確定売りは先週で出尽くしたため、30日の大納会に向けて売られすぎた反動が見込めるとみています。
小野山 功