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SBIホールディングス 新生銀行の買収防衛と対策
新生銀行が、SBIホールディングスのTOBに対して買収防衛策を検討しているようです。
SBIホールディングスは、新生銀行が買収防衛策を検討することを事前に想定して公開買付届出しています。
そもそも、SBIホールディングスが事前に金融庁より認可を得たうえでのTOBなので、新生銀行が打てる買収防衛策は限られます。
改めて、腰を据えて公開買付届出書を読み返します。
SBIホールディングス 半年チャート ↓ クリックで拡大
9/10、SBIホールディングスを 2,970円で 100株買付けました。
もう少し様子を見てからの買付けで良かったと、反省します。
新生銀行 半年チャート ↓ クリックで拡大
9/13、新生銀行を寄付き 2,010円で 100株買付けました。
9/13、新生銀行を 1,980円で 100株売却しました。
SBIホールディングスが開示した新生銀行に対するTOB目論見書を読んで、TOB価格は 2,600円程度が適当と見立ててイベント参加しましたが、瞬殺されて即時撤退です。見立ての甘さを悔い改めます。
買収防衛策への事前対策
SBIホールディングスは、新生銀行に対する公開買付届出書に次の通り届けています。
11【その他買付け等の条件及び方法】
(中略)
(2)【公開買付けの撤回等の条件の有無、その内容及び撤回等の開示の方法】
令第14条第1項第1号イ乃至リ及びル乃至ツ、第3号イ乃至チ及びヌ、第4号並びに同条第2項第3号乃至第6号に定める事情のいずれかが生じた場合は、本公開買付けの撤回等を行うことがあります。
(中略)
(3)【買付け等の価格の引下げの条件の有無、その内容及び引下げの開示の方法】
法第27条の6第1項第1号の規定により、公開買付期間中に対象者が令第13条第1項に定める行為を行った場合には、府令第19条第1項の規定に定める基準に従い、買付け等の価格の引下げを行うことがあります。
(以下略)
上の赤字の箇所が、新生銀行による新株予約権発行による希薄化、いわるゆポイズン・ピルです。
新生銀行が買収対抗策を発動した場合、SBIホールディングスは次の二択です。
①TOB価格を引き下げる
この場合、TOB買付数量は変更できないため、TOB価格が 2,000円から引き下げられるだけでなく、既存株主はTOBに応募しても抽選漏れする可能性が大幅に高くなります。
②TOBを撤回する
既存株主はTOB応募の機会を失います。
買収防衛策への対策の結果
新生銀行が買収防衛策を発動することで、SBIホールディングスは、速やかな新生銀行買収が不可能になります。
その一方で、買収を目的として市場で新生銀行株を買い集めることは、今回のTOBに併せて金融庁より認可を得ており可能です。
今回のTOB価格へのサヤ寄せ相場で市場には多くのしこり玉が残っているはずなので、SBIホールディングスは悠々とTOB価格以下で新生銀行株を買い集めることが可能と見立てます。
買収防衛策の効果
SBIホールディングスによる新生銀行の買収の時期が後ろ倒しになります。
その後ろ倒しになった期間にSBIホールディングスより高いTOB価格を提示するホワイトナイトが現れれば、SBIホールディングスは買収から敗退する可能性があります。
しかし、ホワイトナイトが現れなければ、SBIホールディングスは市場買付けにより新生銀行を買収できます。
その場合、SBIホールディングスは、時間は掛かるものの、TOB価格より安く新生銀行を買収できると見立てます。
投資方針
SBIホールディングスは、新生銀行の買収に成功すると見立てます。
遅かれ早かれ、SBIホールディングスに大きな負ののれんが計上され、短期的には大きな利益が計上されます。
もっとも、SBIホールディングスより高いTOB価格を提示するホワイトナイトが現れれば、新生銀行買収に伴う負ののれん一時益のシナリオは崩れます。
そのシナリオ崩壊が有ったとしても、現状で十分に高配当銘柄なので継続保有の予定です。
保有銘柄の状況2021.9.15 ↓ クリックで拡大
SBIホールディングスは、配当目的で継続保有します。
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関連銘柄:
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