hanashinさんのブログ
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市場概況(3.12.2021)
3月12日、週末の市場概況です。
1.日経平均
昨日OSCを50%に乗せ、今日も+4%の55%です。3月3日の安値の29337円は軽くクリアー。問題はその上の30044円です。ここを突破すれば、今度は3万円が下値抵抗線になるでしょう。2月16日に30715円の最高値をマークした日の指数値は、11767ポイントでした。今日は、10340ポイント。1427ポイントの差があります。
終値比較では、30468円VS.29718円ですので740円です。
これをどうみるかということですが、ギャップ補正をした真の高値・安値に基づく値が、実際の終値の差よりも大きく発現しているということですが、これは、下げ過ぎということが一応言えるかと思います。
一方、日経平均がOSCで37%の直近ボトム値をつけた2月26日の指数値は9997ポイントでした。今日の指数値との差は343ポイントです。同様に2月26日の終値と今日の終値との差は752円です。ここを見ると上げ過ぎということになります。
つまり、ピークから見ると下げすぎているけれども、ボトムから見ると上げすぎているということになります。
2.マザーズ
では、同様にマザーズ指数を見てみましょう。OSCは+8%の59%です。この市場の直近のOSCはの最高値は、2月15日にマークした68%でした。その時の指数値は5261ポイント。今日が5181ポイントです。その差80ポイントです。しかし、実際の終値での比較では、2月15日が1314ポイントvs.1207ポイントですので、その差は107ポイントです。27ポイントほど下げ過ぎということになります。
OSCが直近のボトムを付けたは2月24日の34%でした。その時の指数値は5153ポイント、終値が1220ポイント。今日は5181ポイントに対して終値は1207ポイントです。指数値同士の差は28ポイント差。終値同士の差は12ポイントです。これを見ると、マザーズ指数は、直近のボトムラインからはまだまだ戻しが少ないけれども、日経平均は戻しすぎの状態で好対照をなしております。
以上、単純に比較すると、マザーズ指数の方が日経平均よりも出遅れているということですが、こんなこと、チャートを見れば一目瞭然ですが、この計算式を個別銘柄(同じ市場のグロース銘柄とバリュー銘柄などの対比において)での出遅れ銘柄を選別するのには役立ちますね。まあ、これも個別株同士のチャートを見れば大体の傾向は分かるかと思いますが、どの程度の出遅れかを数値で見ることはチャートからは判断が難しいかと思います。
株をやっている人が最も知りたいのは、個別株の底打ちサインかと思います。
これって、昨日微積分のユーチューブチャネルを見ていて気がついたんですが、曲線(チャートがそうです)のどこで接線が水平になるかを科学的に求められば、そこの接点がボトム値となるということですね。
大手投資銀行は、従って、市場から得られた膨大なデータを元に、微積分だけではなくその他ありとあらゆる最新の知見を総動員して、より高度な市場予測モデルを駆使しているはずです。しかも、それらを構成するAIアルゴリズムのフィードバックループを回して絶えず学習させている訳です。
これに対抗するのは並大抵のことではありませんが、彼らも原理的なジレンマを抱えております。それは、大手投資銀行同士が同じようなフィードバックループをかけてAIを使ったアルゴリズムを日々完成させても、市場は過去データからは予知できない出来事によって撹乱されるということと、機関投資家全てが一斉に勝利者になることは不可能だということです。どこかの機関投資家の勝ちは、どこかの機関投資家の負けから生じます。(ここでは、個人投資家の投資行動からの影響は、ボリュームが違いすぎるので捨象しておきます。)
しかし、どうにかして市場を先読みして利益を生む方策を考え出したいものですが、今、少し分かってきた上述のようなパラメーター比較や、上値の壁を構成する市場心理、そして、オシレーター系を上手に使って早期のシグナル把握など、もうしばらく何らかの感触が得られるまで、時間を見ながら試行錯誤していきたいと思います。
とりあえず、昨日挙げた3銘柄。今日は、市場が上げ一色だったのでその有効性は確認できませんでしたが、しばらくは、数銘柄に絞って同様な観点からのモニタリング銘柄の抽出と、その結果からのフィードバックループを回し続けてみたいと思いますが、果たして、どこまで時間が取れるか?? それ以前に、筆者の基本的な「能力の壁」に突き当たっております。はい。。
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