優利加さんのブログ

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反落はしたが自然なリズム

昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +495.64 @21,200.55, NASDAQ -33.57 @7,384.29)。ドル円為替レートは110円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は反落する銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が897に対して、下落銘柄数は1,226となった。騰落レシオは66.02%。東証1部の売買代金は3兆3049億円。

TOPIX -25 @1,399
日経平均 -882円 @18,665円

東京都をはじめとして神奈川県、埼玉県でも週末の外出自粛を求めるとの報道が出ると、先行きの消費動向を警戒して先物売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時1,000円を超えた。

新型コロナウイルス対策としては、所得水準などにより現金給付の対象を絞るとの報道があり、相変わらず日本政府は「ケチ」であるため、経済対策の効果が疑われて買い控えが支配的となった。また、自動車や建設機械など、主力の製造業で生産停止が相次いでいる。中国の景気刺激策が当てにされているが、2008年のリーマンショック後の景気対策(4兆元=56兆円)ほどの効果は期待できない。当時の巨大な投資は幅広い業界を潤したが、巨額の債務と鉄鋼やセメントなどの過剰生産・過剰設備を生み出す弊害も起こした。

新型コロナウイルスの感染拡大により、国境を事実上封鎖する国や外出を禁止する動きが世界中に拡大している。航空産業、ホテル、飲食などのレジャー産業はもろに影響を受けている。世界的に需要が低迷すると予想される原油はその価格を急低下させ、エネルギー企業の収益と財務内容を悪化させている。その結果、社債の格付けが次々と引き下げられ、企業の資金調達コストが上がっている。格付けが低下しすぎると、社債による資金調達そのものができなくなり、場合によっては借り換えができずに債務不履行という事態もありうる。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陽線がはらむように大陰線で反落した。3日間で約3,000円反発していたので、今日の反落は自然なリズムである。これから2番底を探りに行くのではないだろうか。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、海運(2位)、不動産(3位)、鉱業(4位)、ゴム製品(5位)となった。

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