TOPIX +5 @1,741
日経平均 +175円 @24,025円
米国株式相場が2日連続で上昇した。さらに、米国は中国の「為替操作国」認定を解除した。これにより、1月15日に予定される米中貿易協議の「第1段階の合意」署名後に両国の関係修復が進むとの期待が高まった。円相場が1ドル=110円台前半まで円安となった。これらの支援材料により日経平均は2日連続で窓を空けて上げた。しかし、24,000円を超えると利益確定売りが増えて上値抑えた。
1月15日には米中合意「第1段階」の署名が予定されているが、これが当面の材料出尽くしとなるか?「第2段階」の合意には中国の産業補助金などの構造問題があり、難しそうであるが。
昨年夏から世界的な株価上昇で多くの投資家が買いポジションを膨らましてきた。株価がさらに上昇するためは誰かが新規で買わなければならないが、買い余力が小さくなっている。米FRBが資産を拡大して金融緩和姿勢を継続している。しかし、注意すべきことは、FRBが資産拡大を確約しているのは今春までであるということだ。FRBの資産拡大が終了すれば、株価上昇も止まる可能性が高いということは忘れてはならないだろう。それでも株価が上昇し続けるためには、企業業績が継続して良くなる必要がある。
日経平均の日足チャートを見ると、窓を空けて高く始まり短陽線で終えた。12月17日高値@24,091円まであと少しのところまで上げてきた。今週中に昨年来高値を更新できるかどうか。
33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、電気機器(2位)、情報・通信(3位)、化学(4位)、非鉄金属(5位)となった。