優利加さんのブログ
「サード・ドア」:うねり取り
《サード・ドア》
株式投資・トレードの目線で読んでも、膝を打って「そ~なんだよね!」と思う部分が多々あります。第1のドアが、「グローバル分散投資で安心」(笑)という謳い文句の投資信託を買いそのまま放置する。常にバカの一つ覚えのように「買い」オンリーなので、何らかの理由で世界の相場が急落すると、どの資産クラスも大きく目減りするか、含み損になるのは目に見えています。しかし、ほとんどの個人がこれ選びます。そして、後悔します。第2のドアがプライベート・バンカーを使い、自分だけのためにカスタマイズされた資金運用をする。これは一部の富裕層だけが可能です。そして、第3のドアが、数カ月から半年程度の上げ下げを繰り返す株式相場の波を、買い玉と売り玉の数を相場の波に合わせながら変化させ、株価の変化に対する感応度デルタΔを-1から+1までの間で調整しながら「相場の波に乗る」うねり取り。これをやる(できる)のは100人中一人いるかいないかでしょうね(笑)。というか、そういう手法があることさえ知らないでしょう。
「みんなやらないのはなんでだろう。やってみたら何が起こるんだろう。そう思ってやってみたら、大したデメリットはなかった、というような感じです。やったことのないことをして失敗したり恥をかいたりするのは、大したことじゃないですよね。僕はとりあえずやってみちゃう派なんですよ。」
「アレックスは、人生には3つのドアがあると語っていますよね。ファーストドアは、多くの人が並ぶ正面入り口。セカンドドアは、VIP用入り口。そして自分だけに見つけられる抜け道=サードドア。僕もアレックスと同じで、正攻法、つまりファーストドアに並ぶのではなく、必ず抜け道があるはずだと思うタイプです。」
「『サードドア』に登場する人のほとんどもそうですが、成功者は、成功しようとして行動した結果、成功しているんですよね。ただ才能があったからとか、ただ親の遺産があったからというだけで突然成功したという人はいません。だから、成功したいと思うなら動くしかないんですよ。成功者と凡人の違いは、まず動いてみるかどうかです。」
「そうやって1つやって、大したことのない結果が出る。もう1つやって、やっぱり大したことのない結果が出る。でもまたやってみて……この繰り返しで抜け道にたどり着くんじゃないかな。特別なことはなくて、やるか、やらないかだけだと思います。
もちろん最初は、マネをするところから始まったりします。いきなり独自の方法を編み出そうなんて面倒臭いだけで意味がなくて、うまくいった人の方法をマネしないほうが損だとも思いますよ。」
「つまり、サードドアを見つけるのは、才能や頭のよさではない。何かを実現したいと思ったとき、その確率が1%でも高くなる方法はなんだろうという目線で世の中を見られるかどうかなんですよ。誰にでもできるけれど、みんなやらないことがある。成功者はみんなそれを知っているし、やっている。そういうことだと思います。」
「若い人は、ビジネス書の中に「成功の〇カ条」みたいなものを欲しがるかもしれませんけど、この本は逆ですよね。「成功の〇カ条」こそみんなが並ぶファーストドアそのもので、そこじゃない道がありますよねと言っている。
「成功の〇カ条」をやれば必ず成功するなんてウソじゃん、そんな簡単ならみんな成功してるよ、と。そんなふうに考えられるようになるのが、サードドア的視点を持つことだと思います。」