優利加さんのブログ

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下方モメンタムがあるので・・・

先週金曜日の米国株式相場は反発した(DJIA +114.01 @25,942.37, NASDAQ +6.35 @7,916.94)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が589に対して、下落銘柄数は1,491となった。騰落レシオは80.41%。東証1部の売買代金は2兆3616億円。

TOPIX -8 @1,541
日経平均 -154円 @21,191円

米国は5月10日に2000億ドル(約22兆円)分の中国製品に対する制裁関税を予定通り10%から25%へ引き上げた。13日にはさらに中国からの輸入品すべてに制裁関税を課す詳細を公表すると発表した。米中貿易摩擦が激化していることを受けて、TOPIXも日経平均も6日続落した。6日続落は2018年8月31日~9月7日以来、約8ヶ月ぶりで、この時の日経平均の下げ幅は562円だった。今回の6日続落の下げ幅は1116円に拡大している。

海外発の悪材料に加えて、国内初の悪材料も出てきた。3月の景気動向指数速報値が発表され、基調判断が6年2ヶ月ぶりに「下方への局面変化」から「悪化」に変更された。「悪化」はアベノミクスを支えてきた日銀の異次元緩和が始まる前の2013年1月以来のことである。あの時は日銀の金融緩和と政府の財政出動で景気を反転させることができたが、今回はどうだろう?日銀はすでに日本株の上場投信を年間で約6兆円買っている。これ以上買うのは難しそうである。では、財政出動はどうか?10月に消費税増を控えているため、財政出動余地も小さそうである。

日経平均の日足チャートを見ると、5月7日に10日移動平均線を割り込んで以来6日続落しており、60日移動平均線も割り込んでいる。令和に入ってから6日続落だが、本日のローソク足は上下にひげを引き、始値と終値がほぼ同じ寄引同事線となっており、寄り付き後の売り買いの勢力が拮抗している。そうはいっても下方モメンタムがあるので、もし21,000円の支持線を下抜けたら、20,000円程度までの下げも想定しておきたい。もっと注意すべきは250日移動平均線の傾きである。2月初旬以降はほぼ横向きで上下どちらへも同じくらいの確率で動くことを示してきた。もし、この傾きが下向きに転じると、上よりも下へ動きやすくなるからである。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、その他金融(1位)、鉄鋼(2位)、パルプ・紙(3位)、非鉄金属(4位)、金属製品(5位)となった。

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