TOPIX +16 @1,432
日経平均 +171円 @19,327円
日経平均は5営業日で2,351円(11%:個別銘柄の感覚ではこの2倍の22%)も急落してきたので、今日はさすがに自律反発狙いの買いが優勢となった。一時は374円高まで反発したが、その後売りに押された。ザラ場では約1年8ヶ月ぶりに心理的節目の19,000円を一時的に割り込んだ。これだけ相場が短期間に崩れると、逆資産効果により経済も無傷ではいられないといる懸念が付きまとう。1ドル=110円台に進んだ円高水準は来期の国内企業の業績見通しを確実に下押しする。
日経平均で見るとPBR=1倍割れ、PER=10倍台というある意味節目で連日の急落がとりあえず止まった。経験則ではこの後は徐々に反発して行くはずだが、相場は必ずしも経験則通りには動かない。そうは言っても経験則は役に立つ。2011~12年にPBRは1倍を割り込み、リーマンショック後の金融危機が深刻化した2009年にはなんと0.81倍まで売り込まれた。現状はリーマンショック後の金融危機並みの世界経済であろうか?答えは否である。そうは言っても、相場は売られすぎるとある程度反発し、ある程度反発するとまた売られで戻り高値を付けてしばらくは下げ続ける。これが相場の定石である。
日経平均の日足を見ると、昨日の長大陰線に対して、本日は上下に長いひげを引いたほぼ寄り引き同事線となり「はらみ線」、特に「はらみ寄せ線」となった。この線が安値圏で出ると反発する兆候とされる。果たして経験則通りに株式相場が動くかどうか数週間経てば結果はわかる。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、空運(2位)、ガラス・土石(3位)、石油・石炭(4位)、サービス(5位)となった。