フードプロセッサでは、説明書にあるレシピ以外はちゃんと作動できないとメーカーに確認し判明した。偉い目に遭った。結局は、ドロドロになった生地をかき集めて手ごねする羽目に。
この説明書にあるレシピは、強力粉ベースのピザ生地。薄力粉ベースのピザ生地と異なり、出来上がりが堅くなる。しかし、その分、最初の練りが容易になる。薄力粉ベースのピザ生地だと、出来上がりはもっちりと柔らかいが、その分、スタータの生地練りが大変で、容易なことでは生地がまとまらないという特徴がある。こうした事実は、体験してみてわかったことだ。
つまり、強力粉ベースのピザ生地だったら、手ごねでもそんなに手間はかからない。
前記事で紹介した、ピザ専門店のピザ生地レシピは、出来上がりの生地の柔らかさや食感を重視して、紹介されていた全社が薄力粉ベースのピザ生地で営業している。スタータの生地練り工程が強力粉ベースに比べて大変なので、専用マシンを使って生地をこねている。約10分程度でスタータ生地の練りが完成するとのことだった。
個人用で、なにかこういったマシンがないだろうか。
ホームベーカリーの説明書を読むと、ピザ生地の場合には、やはり強力粉ベースのレシピになっていた。フードプロセッサと同じく、薄力粉ベースのピザ生地は練ることができない可能性が高いと判断した。
ネット検索するうちに、ピザ専門店などが使っているマシンは、「パンニーダー(パンこね機)」と呼ばれていることがわかった。一番安いやつを見つけて、思い切って購入することを決断した。価格は、2万円台。ユーザ評価を読むと、だいたいの使用感覚を把握することができる。ボームベーカリーよりも力強い練りができて、生地レシピの微調整が効くとあり、薄力粉ベースのピザ生地に向いているだろうと想像できた。うどんや餅などに関しては、鉄板らしい。
そうそう、レイチェル・クーもこれと類似したマシンを持っていると知っていたことも大きい。「このマシンがあるといろいろ便利なの、高かったけど」と、ロンドンの部屋でしゃべっていた。