「ペンネのゴルゴンゾーラチーズ」というレシピがクイーン・アリス石鍋シェフの書籍に載っていた。アオカビの効いたゴルゴンゾーラを生クリームに溶いて塩・胡椒で味付けし、ペンネに絡めて食すという料理。
生クリームを牛乳にして、冷凍庫にあったサーモンを加えてみようと思い立った。また、ペンネはたまたまあった「野菜入りサラダマカロニ」というマ・マー製のフリッジに、ゴルゴンゾーラはピザ用チーズとモッツァレラチーズをブレンドしたものに変えてみることにした。
フライパンに牛乳を100mlほど投入し、有塩バター10g、ミックスしたチーズ、黒コショウ、冷凍庫にあった甘塩サーモン2切れを加え、中火で熱する。別途、1%食塩を加えた鍋でフリッジを150g茹でる。サーモンに火が通ったら、ゆで上げたフリッジを加えてあえた。
塩は、チーズとバター、サーモンに含まれていたので入れなかった。それに、1%食塩で茹でたフリッジにも塩分が絡みついている。ちょーどよい塩加減だった。
そして、この野菜入りフリッジには、ニンジン、ほうれん草、トマトの粉末が練りこんであるらしい。野菜を切る暇もないほど急いでいるときに、便利な食材だ。
ソースに牛乳を使用しているので、魚の臭みやフリッジの匂いも消えている。ソースを食材にまぶすと、そのほとんどがフリッジに絡みつくせいなのかソースが消えてしまうのだが、ひと口ほおばるとチーズとちょうどよい塩分が味覚となって感じられる。焼いたサーモンとは異なるふっくらとしたサーモンの口触りと風味が合わさったとき、ボーノと叫びたくなるだろう。
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フリッジを調理して感じたのだが、このソースに絡みやすいという性質は、カルボナーラにも応用できるに違いない。フリッジに欠点があるとしたら、フォークやスプーンですくいにくいので、美味いからたくさん口に入れたいのにままならず、じれったくなってしまうという点だろう。