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普通の人間 損大利小

★普通の人間がトレードをやると、大方

 損大利小になりやすい。


 普通の人は、どうやって負けていくのか?


 今年の自分に当てはまります。


投資の科学的思考顧客軽視の金融機関や無意味な投資手法などが乱立する現在、個人投資家の財産形成に本当に役に立つ情報をお届けします。
2017年11月18日
Posted by 投資の科学








株式投資やFXなどの投資(トレード)で8割以上の人が最終的にトータルで利益を残せずに負けていきます。今回は、平均的な投資家(トレーダー)がどうやって負けていくのかについてお話ししてみたいと思います。

 

勝率は高いけど、ドカンと負けるのが普通の投資家です。

個人投資家の売買行動に関しては、いろいろと調べられていて、外国での調査も含めて世界中で同じような結果が出ています。

平均的な個人投資家とは大雑把にいってこんな感じです。

 

1) 1回ごとのトレードの勝率 60%

2) 勝った時の利益額 50





3) 負けたときの損失額 -100

4) なので、一回ごとの利益の期待値は50*0.6-100*0.4=-10となり、トータルの収益がマイナスになる。

 

平均的な投資家はトレードすると、勝率は高く半分以上勝っています。ただし、勝っているときはサッサと利確して、負けているときはずるずると持ち続けていて、勝ったとときの利益幅よりも負けたときの損失幅が大きくなり、トータルとして負けてしまうのですね。いわゆるコツコツドカンです(笑)

 

まあ、いわゆるプロスペクト理論通りになってしまっているわけです。

 

トレードではリスク・リワード比率が重要です。

平均的な損失額と、平均的な利益額の比率をリスクリワード比率(risk reward ratio)といいます。たとえば、平均負け幅が50、平均利益額が100とすると、リスクリワード比率は100÷50で2となります。

 

なのでリスクリワード比率が1より大きければ、損小利大のトレードになっています。

 

逆にリスクリワード比率が1よりも小さければ、損大利小のトレード(いわゆるコツコツドカン)になっているわけです。

 

そして、ほとんどの投資家(トレーダー)のリスクリワード比は1未満で、いわゆる損大利小トレードになっています。

 

実際のFXの勝率と平均損益のデータ

さて、海外の外国為替証拠金取引(FX)の実際の取引データの勝率と平均損益のデータをみてみましょう。





 

下図は、実際の取引データから計算された、各通貨ペアに対する勝率の表です。FX取引で、それぞれの取引ごとに勝つ確率(青色)と負ける確率(赤色)が各通貨ペアごとに示されています。


(上図及び下の二つ図はhttp://www.fxstreet.com/analysis/fundamental-forex-commentary/2015/06/26/より引用)

上図を見てみると、全ての通貨ペアで勝率は50パーセントを上回っています。

 

一方、各通貨ペアごとの勝った時の平均利益額(青色)と、負けた時の平均損失額(赤色)を表示したのが下図です。

どの通貨ペアを見ても、平均利益(青色)よりも平均損失(赤色)の方がかなり大きいですね。多くの投資家は、この平均損失幅が大きいために、多少勝率が良くても、最終的に利益を残すことができなくなっています。

 

実際にリスク・リワード比が1以上の人(青色)と、1未満の人(赤色)に分けて最終的に利益が出た人の割合を示したのが次の図です。

上図をみると、リスク・リワード比が1以下の投資家の場合(赤色:損大利小のトレード)、最終的には17%の人しか利益を残せていません。一方、リスク・リワード比が1以上の投資家の場合(青色:損小利大のトレード)最終的には50%位の人が最終的に利益を残しています。

 

つまり、リスクリワード比率が1以上の投資家は50%くらいの人が最終的にプラスの収益になっていますが、リスクリワード比率が1以下の投資家はたった18%位の人しか最終的に利益を出せていません。

 

データからも、損小利大トレードの方が有利ということが分ります。

 

トレンドに乗って、損小利大トレード(投資)をコツコツしていきたいものです。

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