ぎっしーさんのブログ

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08.09.14 ♪それ ノムラにきいてみよう~

 巷でここ最近ずっと血液型の本がベストセラーになっているようですね。

 この前読んだ楽天の野村監督の著書にも野村さんの眼からみた血の話題がありました。少々、ボヤキと繰り返しの表現が気になりますが、ご紹介します。ちょっと長いですけど、最後までお付き合いください。

●B型人間は勝負強い

 4番を任せられる選手かどうかは、技術的能力だけでは決められない。性格や練習態度なども重要な条件になる。
 
 以前、私は血液型に興味をもったことがあった。血液型の本がブームになった20年以上前のことである。きっかけは名球会の集まりだった。特に公式な行事があるわけでもないので、気楽な雑談をしていたら、たまたま話題が血液型の話になった。

「アイツは何型だ」「だったら、こんな性格らしいぞ」などと話をするうちに、だんだん面白くなり、私は40人あまりいる名球会のメンバーの血液型を全部調べてみることにした。
 
 すると面白い傾向がわかった。40人あまりいる中で、日本人に一番多いA型がたった5人しかいないのだ。AB型はもともと少ないのだろうが、やはり名球会でも少数派の2、3人。あとはほとんどがB型とO型だった。
 
 これには驚いてしまった。B型もO型も平均的なサラリーマンなどにあまり多くない血液型である。
 
 血液型の本によれば、O型は社長や総理大臣など各界でトップに立つリーダーに多い血液型、B型は芸術家など、我が道を行く個性派の血液型となっている。
 
 この2つが名球会のメンバーに多いというのは、なかなか的を射ているのではないか。そう思って、自分のチームの選手の血液型などにも注目するようになった。
 

 自分の経験から言うと、4番やエースに据えるのは、B型かO型の選手がいいのではないか。名球会で少数派だったA型の選手は、4番やエースというよりも、コツコツ長く頑張った地味なタイプの選手が多かった。
 
 B型は我が道を行く天才肌の選手が多い。個性的で人の意見に耳を傾けたりはしないが、自分を律する点では厳しく、行動で模範を示すタイプである。金田正一、長嶋茂雄、野村克也を並べると、どこにも共通点がないように思えるが、実はこの3人、みなB型人間である。そう聞くと納得される方も多いのではないか。現役では清原和博や野茂英雄、イチローもB型だそうだ。いかにもB型というタイプで、エースか4番しか納まる場所はないような感じを受ける。
 
 もう一つ、4番やエースに座りがよいのはO型だ。王貞治、星野仙一、落合博満、松井秀喜、松坂大輔などがO型だと言われている。血液型の本によれば、O型は社長や総理大臣などリーダーに多い血液型だそうだ。組織に忠実で、協調性があり、リーダーシップに富んでいる血液型なのだろう。
 
 チームの中心に据えるのは、超個性的なB型か協調性のあるO型がよい。A型では模範にするにはプロ野球では少し弱い気がする。
 
 O型はともかく、何をしでかすかわからないB型に4番やエースを任せるのはおかしいと思う方もあるかもしれない。確かに企業経営などはB型に任せたら安心できないだろう。
 
 だが、プロ野球は組織の戦いであると同時に、個人個人の勝負の場でもある。一か八かの勝負の時、ほんとうに頼りになるのは思い切ったことをやれるB型ではないか。
 
 参考までに、田中角栄元首相もB型であったそうだ。毀誉褒貶あるが、「日本列島改造論」などは、大胆な発想をもつB型人間の典型であろう。
 
 私は4つのタイプしかない血液型を頭から信じ込んでいるわけではない。野球でも8割がたは育ち=その選手の育ってきた環境によって勝負が決まってゆく。「氏より育ち」が基本だが、絶体絶命のピンチや千載一隅のチャンスの際にはその人間の持っている氏=血液型のようなもって生まれた資質が顔をのぞかせる。土壇場の勝負で頼れるのはB型人間だ。

●長嶋采配は野生の勘である

 ヤクルト監督時代、チームの中心になって活躍してくれた古田敦也はB型だった。それに対して、現在、楽天でマスクを被らせている嶋基宏はA型である。嶋を見ていると、本に書いてあるA型をそっくりなぞっているように真面目で基本に忠実なリードをする。半面、型にはまりがちで柔軟性がない。困るととにかく安全策で外角に、私が「原点」と呼ぶ外角低めに行きたがる。ベンチとしてはそういうリードをされると、打たれても叱りようがない。だが、これでは本当の勝負にはなかなか勝てないし、大きく成長しない。
 
 それに対して古田はB型の典型で、ときどきベンチから見ていると無茶なリードをする。「あの配球は何だ、説明してみろ!」と怒鳴りつけたことが何度もあった。一応本人は説明するのだが、あまり理屈になっていない。要するに勘なのだ。何かひらめくものがあってセオリーにないリードをする。
 
 だが、土壇場で力を発揮するのは、実はセオリーに忠実なだけのA型のリードよりも、何をしてくるかわからないB型のリードのほうである。
 
 ただ、B型の傾向があまりに強くなりすぎると、周りがついてゆけなくなることもある。長嶋茂雄は我らB型人間の代表だが、同じB型の私から見ても、理解できない行動を取ることがよくあった。現役時代の狙い球の絞り方なども、長嶋独特の勘が働いていたようだが、監督同士として対戦するようになっても、驚くことがよくあった。
 
 9回ツーアウト2、3点リードされている状況での走者1塁で盗塁のサインを出す、などという采配は、どこの国の野球の教科書にも載っていないだろう。
 
 長嶋の采配に関するコメントをよく読むと、「こうなる気がした」「こうなりそうな感じがした」といった表現がよく出てくる。不可解と思われる投手交代の理由を聞かれ、「打たれそうな気がした」と答えていて驚いたことがあった。野生の勘というやつなのだろうが、なかなか我々には理解できるものではない。
 
 もちろん、私だって勘やひらめきというものはある。シーズン中に、何をやってもうまくいくような勘の冴えた時期が必ずある。反対に、どう動いてもすべて裏目に出るような連敗が続く時期も必ずあるのだが。いずれにしても、勘だけで長いシーズンを乗り切ることは不可能だ。

「人事を尽くして天命を待つ」
 
 自分はほんとうに人事を尽くし、考えられることをすべて試した上に勘に頼っているか、考えることを怠けて勘に頼ってはいないか、私はいつも自問するように心がけている。

『野村の「眼」-弱者の戦い』KKベストセラーズより
6件のコメントがあります
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    hiro☆shiさん
    2008/9/15 09:23
    おはようございます。

    面白く読ませていただきました。

    私も天下無敵(?)のB型です^^
    野球選手になれれば大成したかもしれません。
    わが道を行くしかできないんですよね~。
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    2太郎1姫さん
    2008/9/15 10:10
    おはようございます。野村監督が血液型を調べるのが意外でしたね。やっぱあるんですかねー私も昨日友人と会ってB型の凄さについて語り合いました。いやぁ面白い!
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    みやまな鉄砲長さん
    2008/9/15 10:56
    こんにちはーぎっしーさん

    なぜかよくO型に間違えられますけど、
    思いっきりA型です(^^ゞ
    ↑あまり血液型あまり関係ないかもって人ですけど、、、

    もしかしたらコールセンターの仕事でも
    話すると血液型わかるんじゃないですか??(^^ゞ
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    ぎっしーさん
    2008/9/15 20:54
    hiro☆shiさん!こんばんは!

    コメントありがとうございます。

    >私も天下無敵(?)のB型です^^
    うちはカミさんがB型ですので、よく知ってますよー。B型の方の性格は(笑)

    >野球選手になれれば大成したかもしれません。
    今からでもプロの世界へ挑戦されては?わが道を行くのはアントニオ猪木の言葉にもありますねぇ~。
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    ぎっしーさん
    2008/9/15 20:57
    2太郎1姫さん!こんばんは!

    >野村監督が血液型を調べるのが意外でしたね。
    やはりこれもデータ野球人としての性分かもしれませんね。

    >私も昨日友人と会ってB型の凄さについて語り合いました。いやぁ面白い!
    本当に凄いですよね。うちのカミさんも典型的なB型です。行動・言動がいつもサプライズですよ。
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    ぎっしーさん
    2008/9/15 21:03
    みやまなさん!こんばんは!

    >もしかしたらコールセンターの仕事でも
    話すると血液型わかるんじゃないですか??(^^ゞ

    なるほど!今度から少し気にしてみますね。ありがとうございます。
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